「マックフルーリー食べたい……」
「食べれば良いだろ」
「駄目です……。近くのマックは使い物にならないマックだから無理なんです……」
「使い物にならないマックってな………」
「駅前に優秀なマックがあるせいかこの近所のマックはフルーリーが無いのですよ……なんて私に世知辛い街なんでしょう……」
「なら駅前の優秀なマックに行けば良いだろ」
「……フルーリーじゃなくてスーパーのアイスでも良いかも……二個食べれるし……」
「……面倒くさいんだな?兎に角面倒くさいんだな?」
「ふるぅー……りぃー!!」


 駄々っ子のようにというか駄々っ子そのものになってわがままを言う。
 俺が車で駅前に行こうと言うまでそれは続くだろうから仕方なしにアイツが求めてる言葉を口にするとそそくさと出掛ける準備をしやがった。
 さては最初からそのつもりでグチグチしてたな、なんて思ってももう後の祭だ。