「ルイスさんのお茶美味しいです」
「お口にあったのならば光栄です」
「……これはなんのお茶ですか?」
「これは……僭越ながら、私が調合したハーブティーです」
「凄い!こんな美味しいのが自分で作れるなんて!」
「いえ……私は褒めて頂けるようなものは作れません。エドワード様の方が断然お上手でいらっしゃいますから……」
「でも凄いです!今度私にも教えてくれますか?」
「い……いえ!私が教示するなど滅相もないです!」
「……じゃあ、エドワード様に聞きます……。エドワード様なら教えてくれますし、きっと……」
「いえ!いけません!」
「……なんでですか?」
「それは……エドワード様はいつもお忙しくされていますし……」
「……でも今度お茶に誘われてますし……」
「……」
「……エドワード様に教わっても良いんですか?」
「……」
「……」
「……出来れば…その、……いえ、……………嫌、……ですね」
「そこはもっと強く言って!」

 最近少し学んだ事がある。
 いつも控え目なルイスさんとのお付き合いを進展させる場合はどうやら私の行動力が要だということ。
 そしてルイスさんは決してそういう私を嫌いじゃない……筈、だもん。
 だってなんだかんだでエドワード様に焼き餅を焼いてくれたし、なんだかんだで私の我が儘聞いてくれるし。
 次は抱きついて様子を見ようと思う。