短編 | ナノ
▼ (沖田) いつもと違うこと※

「よォ、ちゃんと言う通りにしてきたかィ」

「う、うん…」


いつものファミレスに行き、いつもの窓際の席に座り、いつものアイスティーを注文する。

ただいつもと違うのは…


「ちょっと股開いてみ」

「えっ、でも」

「早くしろ」


総悟の命令に従ってテーブルの下で足を限界まで開く。丈の短い着物を着ているので下から覗くと大事なところまで丸見えだ。


「ほんとに何も履いてねぇや」



今日いつもと違うこと。
総悟から事前に下着をつけてくるなと言われていたので、言われた通りに何も履かずに来たことである。
テーブルの下とは言え公共の場で陰部を露出するなんて…と羞恥が激しく込み上げてきて泣きそうになる。


「なんでィその顔。興奮してんのか」

「し、してないよっ!!するわけないじゃん!」


ニヤリと笑ったかと思うと向かいの席から隣まで移動してきて総悟の指先が太ももに触れる。


「ちょ、ちょっと…!」


触れるか触れないかの優しいタッチに身をよじる。その手はどんどん上がってきて敏感な部分に触れ鳥肌が立つような快感が走った。


「ひゃ…あ」

「やっぱり興奮してんじゃねーか」

「してな…い」

「じゃあこれはなんでィ」


私に触れていた中指には粘っこい液体が付いていて厭らしく光っている。
顔がこれでもかと言うくらい熱くなった。


「あれ、沖田くんと名前じゃないの」


聞き覚えのある声がして振り返ると、私達が知り合うきっかけともなった銀さんが居た。
今のやり取り見られてたら…と思うと目が合わせられない。


「お、旦那いいところに来やしたねェ。まあパフェでも頼みましょうや」

「えっ沖田くんの奢り!?3つくらい頼んでもいい!?でもお前らデート中じゃねーの?」

「旦那が居てくれた方が面白いんでね。なァ、名前」

「う、うん」


先ほど総悟が座っていた席に銀さんは腰を掛け、メニューを眺めてる間に総悟は中指についた液を舐めとる。知り合いが居る前でこんな事…と思うと緊張と興奮が入り混じった妙な気分になり、無意識に太ももを擦り合わせていた。

それに気付いたのか、総悟の手がまた敏感な部分に触れビクッと肩が跳ねる。
総悟は平然と会話しているが指の動きを止めることはなかった。


「……っん」


普通にしてなきゃ怪しまれる…
銀さんと目が合う度にバレたんじゃないかとヒヤヒヤする。


「どうした名前、息荒いけど腹でも痛えのか?」

「う、うん…ちょっとお腹痛くなってきちゃった!お手洗い行ってくるね」

「旦那、俺もちょっくらウンコしてきまさァ」

「オイオイ、連れウンかよ」


総悟から逃げたくて女子トイレに入ろうとしたのに、腕を引っ張られ男子トイレの個室に連れ込まれる。


「ちょ、ちょっと!」

「静かにしてねーと誰か来たら気付かれるぜィ」


壁に押し付けられ唇が塞がれ、勢いよく私の中に総悟の指が入ってきた。


「…んぅっ!」

「旦那の前でこんなに濡らしてとんだ淫乱娘だなァ?」

「ち、ちが…んぅ」


くちゅくちゅと音を立てながら口内と膣内を掻き乱され、立っていられないほどの快感に襲われる。


「ぁ…はぁっ」

「もう挿れるぜィ…」


総悟の余裕のない表情が色っぽく、それだけで達してしまいそう。

壁の方を向き自分から腰を突き出すとまた「淫乱」と耳元で囁かれ一気に硬いものが体に入ってくる。


「ひぁあ…っ!」

「締め…すぎっ」


後ろから胸元に手を入れられ胸を乱暴に揉まれながらガンガン突かれる。
声を出さなくたって服の擦れる音や出し入れする音や息遣いで余計に興奮した。


「…っ…ん!」

「今日…早えーかも…っ」

「わ、わたしも…あっ」


総悟もこのシチュエーションに興奮しているのかいつもより荒々しく腰を振るもんだから、私も涙が出るくらいに感じていた。


「も…むり…」

「うん…っ…いいよ…!」


だんだん腰を振るスピードが早くなり、私は頭が真っ白になり身を震わせて達した。それとほぼ同時に体の奥に温かいものが流れてきた。

総悟はそのまま抜かずに後ろから私を抱きしめ、乱れる息を整えからゆっくりと引き抜いた。

垂れてくる精液を拭き取って席へ戻ると銀さんはもう居なくて、「ごちそうさん」と書かれた紙ナプキンだけがそこに置いてあった。


それから店を出て歩いていると、太ももまで垂れてくる精液に私はまた興奮してしまい、淫乱なのは否定出来ないなと少し笑った。


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