酷い仕打ち
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学校に行くと毎日毎日
クラスの子たちから陰口を叩かれた。


前に受けたからかいのような
いじめではなく
陰湿でタチの悪いいじめに変わった。



「お前も人殺せるんだろ?」

「ここにいたら俺ら危ないじゃん」

「つーか、あのときお前
死ねばよかったんじゃん」


心ない言葉に酷く傷付いたけど
あたしは絶対に泣かなかった。



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給食の時間、
私は列に並び給食を貰おうとした。


だけど私には誰1人
給食を分けてはくれなかった。


諦めて踊り場の階段に座っていると
後ろから背中を蹴られた。


いきなりの痛みに驚いていると
知らない男の子に馬乗りにされた。

体格から見て5年生か6年生。
小学3年生の私には大きく見えて
跳ね除けようにも力では勝てなかった。



抵抗する私の首に手をかけ

「こうされたんだろ?」


ニタニタ笑って力を込める男の子。


息苦しさにもがいていると

「動くな!」

ガッと顔を殴られた。




そのとき父親の顔が浮かんだ。

目を血走らせ言葉も上手く話せず
ただ自分を殴りつける父親の姿を。


急に身体が震え身体が強張った。





END
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