魔法より強く あとがき






◆長いお話の読了ありがとうございました。執筆の思い出など。

◆イベントに再録本を出すにあたりアンケートをとっていたら「夏の魔法」が思いがけず票を得ていたのがお話を書くきっかけです。
「みんなエロいことするギャリーさん大好きだな!」と思いました。で、いつもうちで書いてる保護者脳ベースのギャリーさんでなく容赦なく恋愛脳状態のギャリーさん→そんなのあれだけできたオネエが幼女時代知ってるイヴ相手にできるわけが→よし、幼女時代全部忘れるか…! という流れでした。

◆わたしの中のギャリーさんはけっこういろんな決まりごとを気にしてしまったりイヴのことを優先しすぎてしまったりです。ギャリイヴる場合、乗り越えるべきものが多いのはたぶん彼のほうで、しかもそれって全部ギャリーさんの思い込み、なイメージです。
原作イベントで一番好きなのは青いバラをメアリーに渡すシーンです。イヴを守るために命も差し出すあの姿が、ギャリーというキャラの真骨頂だと信じています。
でも二次創作における再会もしくは片隅エンドの場合あのイベントは発生しないわけで、だからそのかわりというわけではないですが、うちのギャリーさんはたいていイヴのためになにか大事なものを差し出しています。今回の場合は記憶です。

◆当初はギャリーが十年分を思い出したところでまとめに入る予定でした。ただそれだとイヴが、こう、なんというかあまりにも、なので、イヴの回想と語りを追加しました。予定が変わったので最終話を何度か書き直しました。

◆入れたいシーンがいくつかあって、「薔薇色と人生」のときに入れたかったいくつかも含めてだいたいそれは入れることができました。でもけっこう優先度高めというかクライマックスのメインディッシュに予定していた「ギャリーからの長ゼリフ告白」がどうしても……どうしても入らず……あげく保留にしましたあの男…… たぶん帰る前にはやってくれると思います。

◆以前フレプリでやっぱり10話連載したときに自分の得意なやりかたというものをつかんだ気がして、今回10話連載することで苦手なやりかたがわかりました。これは今後ちょっと役に立つ気がします。ここを読んでくださってるかたでギャリイヴ書きの方がいらっしゃったら、指が動くままに自動書記で書く短いお話も楽しいけれど、ぜひ一度長いものを書いてみてほしいと思います。パパギャリでもいいと思います。ていうかパパギャリが読みたいあまりちょっと多くなっちゃったかなーとか……ラストシーンにまで出てきてたのをママの力で阻止。ところでパパギャリってどこいったら読めるんですかね。

◆序盤では強引に口説いたり口説かれたり、中盤では大事に思いながらも踏み出せずにいたり、終盤ではそれでも答えを探したり、と、楽しく書けました。
ちょっと筋力の限界をぎりぎりこえた分量なので制御しきれなかった部分もありつつ、やっぱり楽しかったです。
次のお話の参考にしますので、ご意見ご感想おきかせいただけるととてもうれしいです。
では、長々とありがとうございました。


※9月27日に執筆中に考えてたタイトル「魔法より強く」に改題。


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2012/09/23
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