ラッキーアイテム

※最終話後おつきあい西東






「せつなせつなー、ちょっとこっち来い」
「うわ、懐かし。まだあったのその黒ローブ」
「占い道具一式もな」
「占いっていうか、それっぽく見かけを整えた超情報処理戦略演算シミュレーターだったのだけどね。現在の状態と過去のデータを照合して未来を推測する、っていうのは本式の占星術も陰陽道も、やってることは同じなのだけど」
「占ってやるからそこ座れ」
「いいけど…」
「んー、むむむ」
「…だからそんなふうにそれっぽく水晶に手をかざしたり念を送ったりって完璧に無意味なのよね。で、何を占ってるの?」
「せつなの今日の運勢について」
「どうなってるのかしら?占い師さん」
「ああ、今日は図書館に行くのやめて、一日じゅう金髪のイケメンにくっついて過ごすとすごく幸せだぞ。ラッキーアイテムはドーナツ」
「ふうん…」
「…あ、なんか呆れてる?」
「くっつくって、こう?」
「うわ、え、ちょ」
「もっと?」
「や、あの、ひ、東さんローブの中にはいってきちゃだめ!」
「どして?」
「瞬ー! 瞬ー!!」
「フフフあいつなら今日は電気街にPCパーツ買いにいってるわ。ねえねえ幸せになれるんでしょ、早くしてよ」









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おせおせな東さん


2010/02/21


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