鏡像(南美希と西東)

※本編終了後





◇みなみきのターン

「屋内プール?」
「ええ、どうかしら。来週はね、雪が降るんですって。そこであえての温水プールよ、雪を見ながら水遊びなんておもしろいとおもわない?」
「そんなに僕の水着姿が見たいのかい…ふふ、困った子だ」
「あなたのその性格って反動なのか地なのか未だにわからないのよねえ、本気で言ってるのはわかるんだけど」
「で、君のことだから他にもどっさりくるんだろ?他のプリキュアとか、あの団子っぽいのとか隼人っぽいのとかが」
「ええまあ… その、ラブと大輔くんが…その」
「進展がないからどうにかしてやりたいって?君のそういうおせっかいなところは嫌いじゃないけど、あまり良策ではないね」
「どうして?」
「好きな子の水着をいきなり見てしまうなんて、男子中学生には刺激が強すぎて逆効果だよ。よりぎくしゃくするのが目に浮かぶ」
「…意外とまともなこと言ったわね」
「それにね、みんなでプールなんて…」


◇西東のターン

「プールか! いいな! ウォータースライダーは一度遊んでみたかったんだ、そのうえ大所帯で、しかも甘酸っぱいふたりの橋渡しだって?おもしろすぎるな、絶対行くぞ!」
「えっと… 無理、しなくてもいいのよ、隼人。バイトとか、仕事とか、休みとれないでしょ、急に言われても」
「なんだ、あんまり乗り気じゃないのか? 泳げなかったっけお前」
「泳げるわよ、水泳の授業では非公式ながら中学生日本新出したんだから」
「ラブがとられんのがいやか? はは、ちゃんと応援してやんねーと」
「わかってるわよそんなの」
「あ、水着か! 水着がいやとか!」
「ぐっ」
「まじで?図星? いやいや、せつなはスタイルいいぞ、俺の自慢の彼女だぞー」
「もふもふしないでちゃんと聞いて!わたしはいやなのっ! 水着なんて、ほとんどぜんぶ見えてるじゃない!」
「え、そ、そう? そうか? いわれてみればそういうことなのか…? うーん…たしかに面積としちゃ下着とかわんねーもんな…あ、なんかむかついてきたかも…(もふもふ)」
「はやとのセミヌード他の女に見せるなんて絶対いや!」
「…………………………………… 俺?」



◇再度、みなみきのターン

「みんなでプールなんてね、せつながいやがるよ。あれで独占欲強いから」
「そうかしら?想像つかないけど」
「わかるんだ、僕と彼女は似てるから」
「ふうん。 …ねー、それってつまり、もしかしてあなた」








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南と東はよく似てる


2010/01/29


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