仮面の告白(東と南+α)

※本編中、パッション覚醒後の人と南さん



「おや、久しぶりだねイース」
「サウラー!? …チェインジ!プリキュ」
「いきなり変身? こんな商店街の真ん中でそれはどうだろうね」
「…… な… なんで、あんたがいるのよ」
「僕で残念だったね」
「どういう意味」
「しらばっくれるなよ。あいつなら今日は始末書書いてるよ、『本社』あてに。不本意だけど今日は僕が食事当番だ」
「(サウラーのレジ袋に目線をやる)…カップラーメンじゃ当番とは言えないわよ…それでもあっちのエネルギーキューブよりマシなのは事実だけど」
「夕餉の食材を買い込む主婦が増えるこの時間帯ならあいつに会えると思って来てるんだろ?いつもいつも。会いたいわけじゃなくて買い物を頼まれたからしかたなく、ってね。あいつが甘いのをいいことに何度もそんなふうに…君おもしろいね。キュアピーチに近づいてたときと同じことしてる。変わってないね」
「…っ!」
「僕は容赦しないよ。メビウス様への反逆者にこうして出会ったからにはね。…いきなり処分するのもまずいかな。とりあえずは生け捕りにしようか…多少壊れていても、生きてさえいればまあいいだろう(ゆっくりと両手首を近づける)」
「この…!(リンクルンをとりだす)」



「あらー、せつなー? …と、瞬?」



「「!!(二人とも動きが止まる)」」
「…? 二人って、知り合いなの?」
「美希、こいつのこと知ってるの!? いつから… 痛ぁっ!?」
「やあ美希。 こちらのお嬢さんにはよく占いでお世話になっていたんだ。
美希の友人だったのかい?」
「…!!!!!!!!!(せつな、美希から見えない角度で指をねじりあげられている)」
「ああ…占い館のお客さんだったの。ねえ、なんだかもめていたように見えたのだけど」
「彼女がもう占いはしないって言うものだから…つい詰め寄ってしまったんだ(目を伏せる)」
「どんなことを占ってもらっていたの?」
「もちろん君との未来についてさ」
「占いなんてしなくてもわたしに聞いてくれればよかったのに」
「そうだね。ただ、他ならぬ美希のことだからよりよい結果を求めるための情報集めと努力は怠りたくなかったんだ」
「完璧を目指すのね。素敵だわ、瞬」
「当たり前だよ、君のことなんだから」
「…っ、っ、っ(二人から少し離れたところで、せつな、涙目のままねじりあげられていた指をさすったりぶんぶん振ったりしている)」
「あら… それ、もしかして今日の夕食?」
「恥ずかしいな、レポートが追い込みでね。いつものように料理する時間がとれそうになくて(照れ笑い)」
「たいへんね。そうだわ、よかったらわたしが作りに行ってあげましょうか」
「本当かい? うれしいな、美希の手料理なんて」
「だ、だめよ美希こいつはいったあああああああああ!?」
「せつな!? どうしたの!?」
「おや、腹痛かい?」
「………っ!!!!!(すごい速度で踏み抜かれた足の甲をかかえてうずくまるせつな、かがみこんできたサウラーになにかをうったえかけようとするが痛みで言葉にならない)」
「え、なんだって、よくきこえないのだけど…そうか、ではお言葉に甘えてぼくらはこれで失礼しようか。じゃあ行こうか、美希。 ああ、同居してるやつは今日はいないから(ていうか書類ダメ出ししまくって自室から絶対出さないから)」
「えっ… そう、残念だわ、一度ご挨拶したかったのだけど…(サウラーに肩を抱かれて連れていかれながらもちらちらとせつなをふりかえる) せつな、大丈夫?」
「僕と二人では不服かい?」
「そ、そんなことないわ。 …せつな、あの、じゃあ、また明日ね!」



「……美希…… ていうかサウラー何やってるの……?」





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ウエスターおゆうはんぬき


2010/01/23


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