ある日のリビング(美希とせつな)

※本編後の美希とせつなのガールズトークふたたび
※二人でえんえんとエビのからをむいている


「隼人ってね、ああ見えて実はめちゃくちゃ料理うまいのよ」
「そう? わりと納得できるけど。食べるの好きな人は料理上手だって言うじゃない」
「下手するとうちのおかあさんよりうまい…は、さすがに言い過ぎかしら…」
「ああわかったわ、つまりせつなよりもうまいのね」
「…そう! そうなのよ! 児童書コーナーに置いてある「こどもクッキング はじめてのおりょうり」から一歩ずつ進んでるのに!せいいっぱい、がんばってるのに! わたしがカレーライス覚えたらあいつはルーから調合してナンも焼いてるの! こっちがクッキー作ったらあっちはダッチオーブンでパン焼いてるの! なんでよ、長年固形キューブしか食べたことなかったって意味では条件は同じなのに…資質の差?まさかそんな…」
「いいじゃない、喜んでくれるんでしょ?」
「まあ… 喜んでは、くれるけど… お世辞でもないのは、わかるんだけど…
やっぱり複雑っていうか、だってどう考えてもあいつの料理のほうがおいしいんだもん…」
「……いいじゃない」
「み、美希? 顔は笑ってるのになにか怖いんだけど」
「いいじゃない… おいしく食べてくれるなんて… 瞬なんて、瞬なんて(エビがにぎりつぶされる)」
「美希!?」
「コロッケ出したらソースびたしにするしオムライスはケチャップで黄色が見えなくなるしシチューには胡椒サラダにはドレッシング中華には酢、どれもこれも調味料の海で料理を泳がせやがるのよ…しかも一口も食べないうちから…!ていうかそもそもモンハンやりながら食卓につくとかどういう神経を(処理済みのエビの中に手をつっこみながらつぎつぎにぎりつぶしていく)」
「エビがどんどんミンチに!? 美希、おゆうはんのエビチリがエビの姿が見えないエビチリになっちゃうわよ!」





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エビシューマイに変更されました

せつなは真面目だからレシピ通りの手順のものしか作れなさそう。隼人さんは料理上手だとおもう


2010/01/19


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