理想(西東)

※本編後西東
※ドーナツカフェでバイト中の西さんのところへ放課後にひとりでやってきた東さん


「聞いたぜー、生徒会長とサッカー部だってな!
はいよ、あげたてハニードーナツ」
「ラブから聞いたの?アイスティーも用意して、そろそろ覚えてもいいでしょ」
「いんやお前のガッコの女子からきいた、えーっと名前なんだったっけ最近よく来てくれる…」
「…たぶん私の知らない子だわ、聞いても無駄ね」
「ふーん?
いやー生徒会長とサッカー部主将に同時に告られるってすげーなー、両方イケメンで頭も良くて性格もいいんだって?モテモテだなー、うらやましいぜ」
「あんただってそうじゃない、その情報もってきた子とか、近くのお嬢様学校の女子高生とかOLとか大学生とか主婦とか、最近常連になった女性ってほとんどみんな」
「みんな?」
「…みんな、カオルちゃんのドーナツが好きで来てるのよ」
「ああ、カオルちゃんのドーナツは世界一だしな!」
「…そうね」



「で、どっちとつきあうんだ?」
「どっちともつきあわないわよ。断ったわ、情報元に聞いてない?」
「きいてねえなー、両方すっげーもてる男前だからどっちかと絶対付き合うって断言してたぞ」
「まあその娘はそう言うでしょうね」
「なんで断ったんだ?」
「…私の理想とずれてるから」
「理想!そんなのあったのか!どういうやつならいいんだ??」
「そうね。

まずイケメン、これは譲れないわ。でもそれを鼻にかけるのは論外よ。それから背が高くて手足が長くて、ただ、今流行ってるみたいな細くて中性的なイケメンはお断りだわ、男っぽいのがいいの。頭は良すぎなくていいけど、ていうかバカでもかわいくていいけど賢さもちゃんと兼ね備えてるべきね。あとアウトドア派?行きたいところややりたいことをどんどんみつけてくるの。喜怒哀楽とリアクションが大きくて、わたしのこと振り回して、でも私も楽しくなっちゃう、ちょっとラブみたいなところも必要ね。それからもちろんすっごく優しくて私にべたぼれ、私がどんなふうにかわっても私のことが好き、

そういう人となら付き合ってもいいわ」

「…それ全部満たしてねーとだめなのか?」
「そうよ」






「そんなん俺しかいねーじゃん」
「そうでしょうね」





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ラビリンス人は基本的に遺伝子管理されてるから容姿端麗で能力もあるんでしょうな


2010/01/09


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