むじなはだれだ(南美希)

※たまにはみなみき、本編中



「で、ラブはすっかりその占い師の子と仲良くなってるの。いえ、仲良くって言ってもいいのかしら…東さん、なんだか…変な感じがするの、うまく言えないけど…」
「どんな?」
「なにか…人形っていうか…感情に血を感じないっていうか… ラブにそれとなく言ってみたんだけど全然わかってくれないのよ、絶対おかしいわ、ラブ、どうしてわからないのかしら。なんだか舞い上がってるみたいだけど、わたしならどんな状況でだって違和感に気づけるわ、あたし完璧だし」
「そうだね、きみは完璧だ」
「でしょう? 瞬、あなたならわかってくれると思ってた」
「このチーズスフレおいしいね、はい美希、あーん」
「や…やだわ瞬、こんな、いつ知り合いが通るかわからないオープンカフェでそんなこと」
「大丈夫だよ、僕たちは美男美女だから。むしろ景観への奉仕活動だ」
「それもそうね、あなたの言うとおりだわ。…わたしのティラミスもあげる」
「いただくよ。…それで、次の映画のことだけど」
「ええ。瞬の大学の休講日に合わせるわ。わたしの撮影もあるけど…いつがいいかしら?」
「いつでもいいよ。早く君に会いたいから」
「瞬…」


「だーかーらー、いつもいつもなんでリンクルンとってこれねーんだよイース!おかしいだろ丸一日いっしょに過ごしておいて一度もチャンスなかったとか!」
「う…うるさい、なんだかしらないけどいつもあと一歩のところでなぜかタイミングが合わないのよ…もしかするとプリキュアの力かもしれない」
「じゃあやっぱ俺が行く。プリキュアったって中身は子供なんだ、イケメンの色気でめろめろに」
「やめなさいってなんども言ってるでしょ、だいたいわたしの計略を横取りする気?」
「あ、いつのまにか帰ってきてたサウラー!おまえからもいってやれよ、近づいておいて携帯のひとつもぶんどれねーとかおかしいよな?な?」
「いつのまにか帰ってきていたサウラー!最近は妙に外出してるけどFUKO集めはどうなってるの!?」
「……うるさいやつらだ。ウエスター」
「なんだよ」
「あまりイースを責めるな、本当にタイミングがあわなくてできないんだろう。プリキュアの力という可能性も確かにある、分析が必要だ」
「「…………」」
「(黙って私室へ向かい、そのままこもってしまう)」

「あいつ…なんか悪いもん食ったのか…」
「やはりひきこもりが外出するとろくなことが…」





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イースの真似をしてこっそり美希に接触をとってみたけどやっぱりそれなりに楽んでしまって決定打を出せないサウラー。サウラーはフェミニストっぽい性格を装っているつもりで実はそれこそが本人も知らない地の性格だったり。裏の裏は表ってやつですね。
西東とは別方向で他人には居心地のわるいカップル、南美希をmableは応援しています


2010/01/16


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