女子を敵に回すよりも




『何買おうかなー。メロンパンか焼きそばパン食べたいなー』




軽い足取りで購買へ向かった私
だったのだが、




「キャー!!!坂田先輩!!!!」

「こっちむいてー!!!キャー!!!」

「沖田先輩―――!!!!」

「土方先輩お弁当つくったんですけど!!!!」

「キャー!!!先輩ー!!!!!」

「コレ貰ってー!!!」

「こっちむいてー!!!キャー!!!」






……ライブかっ!!!
って程購買が黄色い声で一杯だった。
てか、パン売り場は混んでねーや。良かった。




『おばちゃーん。焼きそばパンとメロンパン二個ずつー』



「はいよー」



『あ、蒸しパンもうまそー』





なんて黄色い声を無視して購買で買い物していたら、なんか黄色い声が一瞬にして止まった




『……え?なに、』



銀「蒸しパン買うの?」



『…あ、銀兄ちゃん』





銀兄ちゃん達が私のとこへ来た。だからか。だから黄色い声が止んだのか





もしかして私、睨まれてる?




「はい藍那ちゃん」



『あ、うん。ありがとうおばちゃん』



沖「お、焼きそばパンじゃないですかィ」



『え、あは、うん。……じゃ』




唯一の得意な走りで逃げようとしたのに、誰かに捕まれた




『ぬおっ?!!』



高「よぉ、藍那」



『あ、あはは……晋兄ちゃん、』




そこには黒い、怪しい笑みを浮かべた晋兄ちゃんが立っていた
アレか。この間灰皿割ったこと根に持ってんのかコノヤロー





土「てかお前、こんなに食うの?」



『い、いやいやいや。違う違う。友達の分も』



銀「そんなに食ったら太るよな」





銀兄が多分何気なく言ったんだと思うんだけど、私が最近気にしている所だよ、銀兄。
カチンときたよ、私




銀「アレ?藍那…?」



『……に、死にさらせェェェェェエ!!!!



銀「ギャァァァァァア!!!!








女子を敵に回すよりも

お前に馬鹿にされる方がカチンと来る。

ちなみにそのあと女子と和解しました






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