夏と言えばの



なんで私を呼んだの最低最悪大嫌い


沖「藍那うるさいでさァ」



前回に引き続き私達は都内から離れた海に来ています。
当然夏休みな為三日四日は泊まっていくみたいで、知り合いの民宿に泊まらせいただいている。
もちろん、私は一人部屋、銀兄達は四人で一部屋を使っていて(多少広いが)
そしてこんな暇な夜にはやることは1つで。
私は銀兄達の部屋に呼ばれ半ば強制的に怖い話を聞かされている。



高「んじゃ、読むぞ」

「「『あばばばばばばばばばばばばばばば…』」」

高「うるせぇよ黙れ」










※引用してきた怖い話を載せますので苦手な方はお気をつけ下さい。※
『ほら!注意書入ったじゃんやめよ!!!』
高「やだ。読む」
銀「ガキかてめーは!!!!」


















【毎年この時期、水難にあって死ぬ人はやっぱり多いらしい。
で、海で溺れかけたけど、なんとか生還した女の子がちょっと前にいたんだって。
その人は浜辺に戻ってきて、めちゃくちゃ震えてたんだって。
まあ一回溺れたら分かるけど、確かにめちゃくちゃ怖いもんな。
でも、その種の震え方じゃなかったんだって。
どうにか落ち着いた彼女が語った話はこう。

水中眼鏡をかけて海の中を潜って、一人で泳い でたそうな。結構息の長い方で、海中のいろいろな景色を楽 しんでたんだって。
そんで、息継ぎに海面に戻ろうとした時、下から足をガッと掴まれたらしい。
慌てて自分の足を見ると、水泳パンツ?だけを履いた、明らかにこの世の 物じゃない腐敗しかけた男の子が、自分の足を 引っ張ってたんだって。
恐怖と息苦しさでパニックになりながら、「助けて!お願い!私はまだ死にたくない!」って必死で念じたそうな。
でも男の子は、掴んだ手を離さない。男の子の顔は、なぜか悲しさと恐怖に満ちていたらしい。
諦めたように、首をゆっくり左右に振ったんだって。
男の子の体が、彼女の足を掴んだまま、ゆらりとのけぞるように横に揺れる。
その時、溺れかけた彼女が見た物は、男の子の足を更に下から掴む、防災頭巾をかぶった女の子の姿だったらしい。 そして、更に水中のもっと深く暗い所から、無数の水死者?が、彼女のもとに集まりつつあったそうだ。
なんのために?引き擦り込む為に。決して逃がさない為に。

女の子はこの時点で、奇跡的に他のスイマーに助けられたそうです。 みなさん水難事故には気をつけましょう。準備 運動はしっかりとね。 一人では泳がない方がいいよ。】











「「「『ああああああああああ!!!!!明日海行けねぇええええええええええええええええええええ!!!!!!!』」」」










夏と言えばの

『だから怪談なんてやめようって言ったのに!!!!』
銀「そうだそうだ!!!!」
土「発案者は銀時だぞ」
『構わん、殺せ』
銀「すいませんでしたすいませんでしたすいませんでした!!!!!!」



ちょっと所か凄く涼しくなった夏の夜でした。
もちろん、皆同じ部屋で寝ました。





怖い話ブログ様より文章を引用させていただきました。





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