臨機応変


『…』


「…」


「…」




出さなきゃ負けよっ!!!


「「『ジャンケンポンッ!!!』」」




銀「イヤッホイ!!やっぱ俺ついてるわ。うん、ついてる。」


高「…」


『…』





――…ザッ、





『晋兄ちゃん、私の初めてあげる』


高「よっしゃ、おつかいついでに行くかァ?ラブh「分かった、俺が行くから。でしゃばってスイマセンデシタァ!!!」




今日は休日
暇だね、なんて話ながらおつかいの話になり、ジャンケンで決める的な話になり
今に至る
銀兄は泣きながら全速力で家を出て行った




『やり過ぎた?』


高「アイツ隠れMだから」


『そっか。じゃあいいね』




なんか飲む?コーヒーとココアしか無いけど、と笑いながら台所に入った



高「コーヒーの前に水」


『水ぅ?二日酔い?』


高「そー。…水」




最初は私に寄り掛かってただけだったのに
ギュウッと抱きしめてきた
眠いのかほんわか暖かい




『水にねー、レモン少々垂らすとすぐに治るんだよー』


高「豆知識」


『お母さんがよくお父さんに作ってた』




ニヒッと晋兄ちゃんを見たらふわんと笑われた
ホントに二日酔いなのか?この人




『はーい、藍那特製レモン水ですよー』


高「サンキュ」




晋兄ちゃんは私に背中を預けて水を飲んだ
私は鼻歌を歌いながらお湯を沸かす

少しして、銀兄ちゃんが帰ってきた




銀「お前ら俺の居ない間に新婚みたいな事をおおおお!!!」




銀兄ちゃんが帰ってきた時はまた晋兄ちゃんに抱きしめられていたからである。




『うるさいなーもー』


高「減るもんじゃねーし」


銀「減った!!藍那の何かが減った!!」


『初体験とかー?』



銀「…高杉ィィィィィイ!!!


高「まだシてねーよ。」


銀「まだって事はいつかスるつもりか貴様ァァァァア!!!


『兄妹って特権は時に凶器だよね』


銀「高杉ィィィィィイ!!!









臨機応変

私はいつどこで誰がなんて関係なく
誰とでもタッグを組めるみたい。
お母さんそっくり。





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