やっぱり兄妹




「「「陸上部に入ってください!!!」」」


嫌だ




……昼から大騒動
いつもの事だけど、今日はしつこい




「そんなに足が速いんですから!!!」


嫌なモンは嫌!!




大爆走しながら叫ぶあたし。
皆は「頑張れ」って
助けてよ誰か




『ああもう、しつこいなぁ』




あたしは耐え切れなくなって、四階から飛んだ




「「えェェェェエ?!!!」」




木を伝い、多分中庭に着いたと思う
多分。




『ん?わぎゃァァァァァア!!!




……木が脆かった。
折れちまった


――バサバサバサッ!!!


「うえェェェェエ?!!」


「人?!!!」



ぬあァァァァァア!!!




多分その人達の上に落ちたあたし。
痛たた。腰強打しちゃったよ。あ痛たたた。




「てゆーか、何してんのお前?!!」


『ん?銀兄ちゃんじゃないかい。』




あたしは銀兄ちゃんの上に落ちていた。
周りには、総悟、トシ君、晋兄ちゃんが居た。
てゆーか痛い




『あまりにも陸上部の勧誘がしつこかったから、あそこから降りてきた』



「ふーん。て四階?!!


『?うん。』




四人いっぺんに頭をぶったたいてきた。
痛い。
あたし悪いことした?




「四階から落ちて来る時点で悪いことだから!!!!」


『そーかな?』


「てゆーか我が妹ながら無敵だなお前?!!」


『ウルトラマンも夢じゃないかも?』


「正にその通り、とはいくかァァァァア!!




怒るトシ君と銀兄
私は晋兄の背中に隠れた




「無事だったんだからいいじゃねーか」


『そーだそーだ!!』


「よかねぇ。一歩間違えれば死ぬんだぞ?」


「お前も昔やってたろ。3階からプールに飛び込み




皆が、え、そうなの?みたいな顔で銀兄を見る
銀兄冷や汗ダラダラ




「いやァ、そ、それは…」


「見事失敗して右手と左足首捻挫してたっけなァ?」




馬鹿な真似したくせに失敗したんだ、と銀兄を見る
銀兄はしゃがんで丸まってた




「しかも女子の黄色い声にu「なんっでも言うこと聞くから!!な、晋助!!」









やっぱり兄妹

「やっぱ兄妹だよお前ら」

『トシ君に言われちゃ兄妹って否定できないね』

「いや、否定しようとするなよ」






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