今日も元気です



今日は珍しく二年生の教室に顔を出した
いや、まあ、お昼ご飯を二つに分けるのめんどくせぇなぁ、って思っただけでさ




――ひょこ




『ぎーんにー』



銀「お、来た来た」



『いやあ、友達に取っ捕まって遅くなった』



妙「おはよう藍那ちゃん」



『やっほう妙ちゃん、九ちゃん』



九「久々だな」




銀兄のクラスの人達は私に凄く良くしてくれて、大好きなんだ




『……アレ?総悟と神楽ちゃんは?』



土「購買にて焼きそばパン争奪戦」



『へ、へぇー…?』



銀「ま、アイツらなんかほっといて食おうぜ」



『うん』




いただきまー、とご飯を食べはじめた
まあ当然皆もたくさんある私達のおかずを突くわけで




高「…甘ェ」



『卵焼き失敗したんですぅ。砂糖と塩間違えたんですぅ。』




晋兄はグチグチ言うくせに食べ物を残す事はない
その点は銀兄よりも良い
まあ、朝はかなり低血圧で会ったら即頭にのしかかるけど




『銀兄にんじん食べなよ』



銀「…お前さァ、わざと?」



『別にィ?』




パクパクときんぴらごぼうを口に運びながら答える
今日は、銀兄の嫌いなにんじんを盛り沢山に作ったのだ
(きんぴらごぼう、肉じゃが、卵焼きににんじんetc)




銀「いじめだいじめ」



『妹にいじめられる兄もどうかと思う』



沖「ホントでさァ」



『にょあ、総悟』



神「ゼハー、ゼハー、銀ちゃんは弱すぎるヨ!!」




総悟と神楽が息を切らしながら帰ってきた
…袋いっぱいにパンを詰めながら




『…そんなに買ってきたの?』



「「コイツに負けたくなかったから」」


『た、対抗意識?』



神「藍那が銀ちゃんに対する意識と同じアル」



『あーハイハイ。納得』



銀「何?俺今けなされてる?」



土「多分な」



沖「お前もな土方



土「総悟ォォォォォオ!!!!






『……今日も皆元気だよね』



高「ウザェけどな」



『なはは、確かに』



高「そういやお前、昨日携帯俺の部屋に置きっぱなしだったぞ」



『にぎゃあー、まじか。中見た?』



高「……」



『うそォォォォォオん?!!』






今日も元気です

お母さん、今日も私達兄妹は元気です。







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