兄の役目
『銀兄ちゃん、かえるの歌歌ってー』
銀「かーえーるーのーって
なんでだよ?!!」
『なんとなく』
銀「お前時々気分で《脱げ》とか言うよな」
『でもMにとっちゃあ快感だよね?』
銀「……うん」
銀兄ちゃんはソファーに寝そべりながら手で顔を覆った
何?私変な事言った?
『大丈夫だよ私Sだから』
銀「
ドが付くけどな」
ソファーに背中を預けている私の頭をグリグリと撫でた
撫でたとゆーより掻き回した?
すると、私の携帯が鳴った
《メールなんだからね!!》
『お、』
銀「…それ平野綾?」
『ピンポン大正解』
メールは男友達からだった
ヤベ、着信すずけんにしなきゃ
内容は《今さわらぎ公園だから暇なら来て》って一行
さわらぎ公園か
『暇ならって暇に決まってる』
銀「何?友達の誘い?」
『んー?そうだよー』
うおっ、写真も付いてるじゃんか!!と思いファイルを開いた途端、吹いた
『
ぶっ!!!』
その写真は、私がつるんでるメンバーの中のいつもいじられキャラの奴が噴水に向かって飛び蹴りされてる写真だった
『これは、行かない訳にはいかないかな』
銀「…なぁ、友達って男子?」
『うん?今回はそうだけど…』
銀「
外出禁止」
『
はぁああ?!!』
私ただ遊びに行くだけなんだけど?!!別にやましい事をしに行く訳じゃないし!!真昼間だし!!
『なんで?!!』
銀「ダメなもんはダメ」
『……どーしても?』
銀「ダーメ」
『……銀兄ちゃんのケチ』
銀「ダーメだって」
銀兄ちゃんは私の頬を柔らかくつまんだ
『むー…』
銀「……ハァ。じゃあ門限5時な」
『……え、いいの?』
銀「5時までに帰ってくる事」
『はーい!!』
そして私は急いで支度をして
出掛けた
銀「…そろそろアイツの周りの男子を追い払わなきゃな」
兄の役目てか今日アイツと遊びに行こうかなとか思ってたのに
タイミング悪ィなオイ