妹の愛が
『にーちゃん、』
銀「ん?なした藍那」
『きょう、にーちゃんのたんじょうびだよね?』
銀「お、おうっ!!」
『じゃあ藍那からのプレゼント!!』銀「とか言って昔はキスとかしてくれたのにな」
『昔は振り返らない主義なんで』
銀「兄ちゃん寂しいっ!!!」
『藍那ちゃん嬉しいっ!!』
銀「……お前反抗期な訳?」
『いまどきの高校生なめんなよクソ天パ』
銀「俺も高校生ですけどー!!!」
『あらー、知らなかったわー』
銀「その喋り方母さんそっくりだなお前!!!」
あ、言い忘れていたんだけど、私達の母さんは今は海外に出張中なんです。
なんかウエディングドレスデザイナーとかやってる母さんは世界中を飛び回ってる訳ですよ。
『母さん次いつ帰ってくんのかな…』
銀「何?寂しいの?銀兄が抱きしめてやろうk
『あるっはれった日のこと〜♪魔法以上のゆっかいがっ♪』」
銀兄が部屋の隅っこでいじけたのはほっとく事にした。
すると、いきなり「ピンポン」とインターホンが鳴った
『はいはーい』
玄関には
高「よォ」
晋兄が居た。
『さようならー』
高「
馬鹿待て」
『むにゅ?!!いはいれす、ひんにいひゃん(訳:痛いです、晋兄ちゃん)』
高「あの馬鹿居るか?」
『いふへと、いひけへふよ(訳:居るけど、いじけてるよ)』
高「お前またなんかボディーブロー的な事言ったんだろ」
『はひゃっ……まあ。てかほっぺ痛いんですけど』
高「あがるぜ」
『どうぞー』
一緒にリビングに行くと銀兄はまだいじけていた。
女々しいんだよアイツ。
まじウゼェ。
高「藍那、聞こえてる」
『え?嘘?』
銀「………俺なんか、俺なんかァァァァァア!!!」
――バタンッ!!!
『うそん!!!待って銀兄ィィィィィイ!!!』
妹の愛が分からなくなってきたよ俺
母さん、俺はなんか死にそうです。
早く帰って来て下さい。