永遠の天敵



『こんにちわんこそばー』



沖「いらっしゃインドカレー」



銀「何このやりとり」



土「コイツら揃うとなんか不安だよな」



銀「あ、わかる」






今日は総悟とトシ君と近藤君の部屋にやってきた(三人は同じ家)
銀兄はトシ君に用事があるらしいけど、私は暇だから総悟と遊ぼうと思う。





『てことで、遊ぼう総悟』



沖「何しやす?」



『むー…。あ…!!【殺し愛】ってゲーム持ってる?!!』



沖「持ってまさァ(ニヤ)」



『てことは…?(ニヤ)』



「『Let's Play!!』」



「「ちょっと待った」」





私が総悟とハイタッチをしようとした時、銀兄とトシ君になんか全力で止められた




『なんだよ銀兄ー』



沖「なんだよ土方ー」



土「何気に呼び捨てかテメェ」




銀兄ちゃんは私の肩をつかみ、目線を合わせた。私は思いっきり反らしてやった



銀「てかね藍那ちゃん?それ多分さァ…ジャンルさァ」



ヤンデレ娘の成長日記



銀「やっぱりな!!!やっぱそうか!!」



『むむ…。ヤンデレ馬鹿にすんなよ!!』



銀「だってヤンデレってアレでしょ?愛しすぎて殺しちゃうやつっしょ?」



『そうでございま素晴らしい世界』



土「お通語やめねェ?」



沖「なんでですかイタリアン」



土「ややこしいからダチョウ倶楽部」





でもトシ君は何気にノリが良い。
あ、ヘタレなだけか←





土「聞こえてる」



『のう!!ごめんトシ君!!悪気あった!!』



土「あったんだ?」



『……っ!!!』





トシ君が珍しく黒い、怪しい笑顔で近寄って来る





『な、なははは…。と、トシ、君……?』



土「お前はまだコレ受けた事無いよな…?」




トシ君が取り出したのは、なんと!!!




『………っ?!!なにコレ…?!!!』



銀「どーみてもGだろ」



沖「またこの季節がやってきやしたか」





そう。トシ君の右手に持っているケースの中には
大量のG(ゴキブリ)が……





土「コレ、外に逃がしてこい藍那」



『っ……?!!』




ズイッと私の前にケースを差し出すトシ君
カサカサと動く奴ら
ブブブブブと飛ぶゴキb『嫌ァァァァァア!!!!』





私は情けながらも、カブトムシとか昆虫がダメなのだ。
ヤバい、涙出てきた。




『ひゃ…!!ふぇっ…ぎ、んに』



銀「ちょっとちょっと多串君ー?なーに人の妹泣かしちゃってんのー?」



土「悪いけど義務だ」



沖「旦那もやったでしょう?」



銀「まあやったけど…」





私は怖いながらもケースの中のゴキを見ていた
その時




――パキッ





『……ん?』





変な音が聞こえたと思った瞬間






―カサカサカサカサカサ






ゴキブリが大量に脱走していた





『ぬ、ぬああああああああああ!!!







永遠の天敵

なんで私ばっかこんなめに遭わなきゃいけないわけ?

ちなみにゴキブリがこんなに居るのは近藤君が飼っているからだそうだ。

……うえっ







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