No.11-2


到着!コガネシティ!
いやぁ、やっと着いた!
まずはバトルで傷付いたポケモンたちを休ませてあげましょうか。
さーて、ポケセンポケセ……



………。

で…でかい!
え、なに?ポケセンって進化するの?


モバイルの ことなら!
ポケモンコミュニケーションセンター

元々ここは、金銀ではただのポケセンだったはずですが…。
正式名称も「ポケモンセンター」ではなくて「コミュニケーションセンター」になってますね。
ともかく中へ入ってみましょう。


おおー!広ーい!
違う施設に来たみたいでなんだかドキドキしますね。


「ポケモンコミュニケーションセンターへ ようこそ!」
お馴染みのジョーイさんが出迎えてくれます。
一先ず回復しちゃいましょう。


さて、この「ポケモンコミュニティーセンター」は一体どんな施設なのか?
ズバリお教えしましょう!
ここは、金さえあればなんでもできる!金持ち大人向け課金式施設なのです!
え?よくわからない?
でも簡潔にまとめるとそういう施設なんですよ…。

実は、水晶版は「モバイルアダプタGB」に対応したソフトなんです!
…この"モバイルアダプタGB"自体が何なのかわからないですよね。かく言う私も昔は知りませんでした、これ。


モバイルアダプタGBとは、ゲームボーイカラーやゲームボーイアドバンスを携帯電話と接続し、遠く離れた場所にいる人とも通信が楽しめるようになる周辺機器のことです。

当時、ポケモンの通信対戦や交換は専用のケーブルでお互いのゲームボーイ同士を繋ぐ必要がありました。
しかし!近くに住んでいる友達同士でしか遊べなかったのが、このモバイルアダプタGBを使えば、東京に引っ越しちゃったさっちゃん会ったこともない知らないおじさんとも遊べちゃうんです!

モバイルアダプタGBを使うと「モバイルモード」となり、モバイルモードでしか遊べないサービスもいろいろ。
ゲーム中1回だけ貰える「なぞのタマゴ」や、強力なトレーナー7人抜きを目指す「バトルタワー」、ポケモンに関する情報をゲットできる「ポケモンニュースマシン」などなど。
ルビー・サファイアでのバトルタワーBGMは、このモバイルモード「バトルタワー」のアレンジらしいですよ!


…そんな夢のような機器だったのですが、モバイルシステムGBサービスは開始からわずか2年ほどで終了してしまったのです。
要因はいろいろあったのでしょうが、メインユーザーとも呼べる子供が当時所持していなかったであろう携帯電話が必須であったり、サービス会社の専用コースに契約する必要があったり、サービスを利用するたびに発生する料金がわりとかさむといったことも関係していそうです。

サービス提供の短さもあり、これで遊んだことのある人はなかなか少ないんじゃないでしょうか?
今ではWi-Fi通信でそれ以上のことがたくさんできるようになりましたね。

あ、ちなみに!
サーバーを介さない、いわゆるP2P通信であれば現在も対戦などが可能なようです。携帯はauのものであることが条件ですが。



ポケモンニュースマシンだ!
ここから月一更新のニュース(別途100円)が見られたり、全国ランキングなどが見られたそうです。


「ここはね あったことのない ひとと ポケモンを こうかんできる ところなんだって!」
全国各地のまだ見ぬトレーナーたちとの交流は、当時としては斬新でとても魅力的だったでしょうねぇ。

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