例のイベントのキラキラ☆アルビオン学園が最高に面白かったのでそのノリで教師×教師パロ。
イザベラ様いるなら四騎士いてもおかしくないですよね。おかしくないですよね。
基本的に適当なノリで書いてるので細かいことは気にしないでください。
イザベラ様いるなら四騎士いてもおかしくないですよね。おかしくないですよね。
基本的に適当なノリで書いてるので細かいことは気にしないでください。
今日もまた無事に日が暮れる。
夕暮れに染まった廊下をランスロットはぼんやりと歩いていた。特にどこに向かうわけでもなく。
窓から見える修練所で切磋琢磨する生徒たちをどこか懐かしく眺めつつ、ちらほらとすれ違う生徒に挨拶を返す。
「ランちゃん先生バイバーイ!」とかいうちょっと馴れ馴れしい挨拶ももう慣れっこだ。軽く諌めたあとに手を振って「また来週」と返す。そしてまた宛もなく歩きだす。
職員室、という空間は教師になった今でもあまり好きではない。昔自分がやんちゃだった頃にだいぶお世話になったせいだろうか。
だからまだ雑務が少々残っているにも関わらず、とりあえず書類だけ抱えてこうして校内をふらついているのだが…さてどうしたものか。こうふらふらと校内をうろついていては、教師と言えどもただの不審者だ。
とりあえずどこか落ち着ける場所…と思いながらしばし彷徨い、自然と足が向かったのは史学の準備室。
ああ、ここなら。ランスロットの頬が自然と緩む。
どうせここに行き着くならお茶菓子のひとつでも持ってくればよかったな、なんてちょっとだけ後悔しつつ軽くドアをノックした。
「…ん、どうぞ」
いつもと変わらぬのんびりとした返事。けれどそれだけで胸がきゅうと疼く。
逸る気持ちを抑えながらそっとドアを開けると、古臭い書物のにおいに包まれる。
崩れ落ちそうなほどぎゅうぎゅうに詰め込まれた本棚の奥、窓際の小さな机で書類とにらめっこしているその影を捉えてゆっくりとそちらに歩み寄った。
「失礼します。お疲れ様です、ジークフリートさん」
「ああ、ランスロットか」
ランスロットが声をかけると、ジークフリートは顔を上げて緩やかに笑みを浮かべた。
ここ、史学の準備室は、その担当教師であるジークフリートの専用スペースと化していた。
大量の本や資料に囲まれて狭い上に日当たりも悪く、あまり居心地が良いとは言えない場所なのだがジークフリートはここを甚く気に入っていて、殆どの雑務を持ち込み、大抵の時間をここで過ごしている。
そしてランスロットも同じようにここを気に入っていた。理由はジークフリートと比べてだいぶ不埒なものだけれど。
あまり人の寄り付かない部屋。静かで、二人きりになれる場所。だから、この場所が好きだった。
いつもと変わらぬ穏やかな笑み。しかしその瞳に多少の疲れを見出したランスロットは心配そうにその顔を覗き込む。
「大丈夫ですか?ほんとにお疲れみたいですけど」
やはり今からでも一度戻って甘いものでも持ってくるべきだろうか(確か職員室の机の中にいくつかあったような)。
と、思ったけれどちょいちょいと手招きされたので、誘われるままジークフリートの隣に腰掛ける。古ぼけたパイプ椅子。ぎ、と不穏な音を立てる。
そっと体を寄せればまるで幼子にするみたいにくしゃくしゃと頭を撫でられた。子ども扱いは好きではないけれど、先程まで疲れた表情だったジークフリートが今は穏やかに笑っていたから、もうそんなのどうでもよくなってランスロットもふわりとはにかんだ(俺の存在が少しでも癒やしになれたのかな、なんて)(ちょっと自意識過剰かもしれないけれど)。
「いや、試験の採点をしていたのだが…、なかなかに手のかかる生徒が多くてな」
「あー例の…あはは…」
ジークフリートは悩ましげにはあとため息を吐く。
その手のかかる生徒、にはランスロットも覚えがある。確か自分の担当教科でも赤点を取っていたっけ。
ランスロットも少々頭を抱えたものの、とりあえず難易度が少々低めの課題を渡してそれを提出させることで良しとした。けれどジークフリートの受け持つ試験は記述と暗記が大半を占める。(割と易しめに作ったいうのに)これ以上どう難易度を下げたものか、とジークフリートは眉を寄せて再びため息を吐いた。
こんな時もっと何か力になれれば、と思うのだけれど、生憎史学は専門外だ。ランスロットも釣られて難しい顔をすれば、気にするなと言わんばかりに再びぽんぽんと頭を撫でられた。
確かに自分の出来ない範囲のことを悩んでも仕方がない。別の角度から元気にする方法を考えよう。
そういえば城下に美味しい居酒屋があるって他の先生方が話していたっけ。美味しいものを食べたら少しはその眉間の皺も消えるだろうか。
「どうですか?明日は休みですし今夜は飲みにで、も…」
誘いの言葉は途中で途切れた。
ランスロットの頬にするりと触れてきたのは、さっきまで髪を撫でていた分厚い手。長い指に耳の後ろあたりをくすぐられてひくんと体が震える。
それから明らかに熱を帯びた瞳と視線が絡まって、ランスロットの体にもその熱が伝染したような感じがした。ジークフリートが何を求めているのか、が、簡単に分かってしまって。
だめだ、こんなとこで。頭では分かっているのに燻る熱はどんどん温度を上げていく。浅ましい体を憎むけれどどうしようもできない。
ランスロットは僅かばかりの理性を総動員して、弱々しくジークフリートの胸を押し返してみる。けれどジークフリートはそんなの意にも介さず、ランスロットの唇にそっと自分のそれを重ねてきて。
「ん、…」
淡い口付け。しかしそれだけでランスロットの瞳が一瞬にしてとろりと蕩ける。
唇を食まれて、頬を撫でられて、たったそれだけでランスロットの体はその先の快楽を求め始める(だってその先をもう体が覚えてしまっているから)。
呆気なく欲望に飲まれたランスロットの体をジークフリートはぐいと抱き寄せ、自らの膝の上に跨がらせた。その拍子に鈍い音を立ててパイプ椅子が倒れる。
その音ではっと我に返った。欲を求める体はじわりと疼くけれど、振り払うように首を横に振る。まだ日も高い、それにここをどこだと。
「だ、だめ、です、まだ生徒が…、他の先生方も…」
「少しばかり俺も疲れていてな、ちょうど癒やしが欲しかったところなんだ」
どうにか絞り出した言葉。けれど会話は噛み合わなかった。
一度スイッチの入ったジークフリートは人の話を聞いてくれないから、いつも。
それでももう一言だけ「待って」と抗って、けれどその言葉もあっさりキスに飲み込まれて、不埒な手はランスロットの服のボタンを外し始めてしまう。
ぬるりと腔内を愛撫する舌に思考を溶かされながらも、なんとか引き剥がそうと震える手でその腕を掴む、けれど、
「駄目、ではないだろう?ランスロット」
耳元で甘く囁かれて力が抜ける。
あ、もうだめだ。もう諦めざるをえなかった。これ以上抗えない。こんな風にキスされて触られて求められて、それでも突っぱねられるような鋼の理性など持っていない。
ジークフリートの腕を掴んでいた手はするりと滑り落ちて、服の裾を弱々しく握るのみとなった。
あっという間に脱がされてしまった上衣がはらりと床に落ちる。
夕暮れに染まる準備室、あらわになった上半身が夕日に照らされてなんだか異様に恥ずかしい。
ジークフリートはその肢体にいやらしく視線を這わせ「艶めかしいな」と一言零したあと、ランスロットの乳首にそっと唇を寄せた。
「ひゃ、う、」
熱い吐息が胸の先端を掠めて、それだけでどうしようもないほど感じた。これから与えられるであろう快感を思うだけでじわじわと固く尖り始める。
「まだ触ってもいないぞ?」煽るようにジークフリートが笑う。その声だけで堪らなく疼く。
「触って…、くださ、い」待ちきれないから欲望をそのまま言葉にする。卑しい体だと思われても構わないから早くその手で、舌で、愛されたい。
震える声で懇願すればジークフリートは「ほう」と呟いて、今度はなんだかぎらぎらした瞳で笑った。ああ、その目はとても好き。
「あっ、ん、んっ、やぁ…、あ、う」
ねだってからはあっという間で、ジークフリートは唇でやわやわと食んだり指先で優しく潰したり好き勝手弄び始めた。
ひくひくと浅ましく疼く乳首を、舌でねっとりと転がすように執拗に攻めたてられて体が仰け反る。気持ちいい、たまらない、脳が溶けそうだ。
静かな部屋に響くぴちゃぴちゃという水音。絶え間なく与えられる痺れるような快感。胸の先からじん、と全身に響いて、段々自分の体を支えられなくなってくる。
震える下半身から力が抜けて、ずるりとジークフリートの膝から滑り落ちそうになるところをそっと抱きとめられる。かと思ったら、そのままゆっくりとジークフリートの股の間に体を下ろされた。
「ランスロット」
渇いた声で名前を呼ばれて髪をそっと撫でられる。ジークフリートがランスロットのことを知り尽くしているように、自分だってジークフリートのことをそれなりに分かっているつもりだ。
だから、彼が何を求めているかなんて、その声だけで分かる。
ランスロットはジークフリートの下衣に手をかけると、股間の膨らみをそろりと撫でる。脈打つ熱の存在を布越しに感じて、呼応するように下半身がじわりと疼く。
はやく、早くその熱をこの体で感じたい。ごくりと唾液を飲み込みながら、そっとチャックを下ろして半勃ちのそれを露わにさせる。
両手で包んで柔く唇を触れさせて、ちらりとジークフリートの顔を伺えば情欲に揺れる瞳と目が合った。
ご期待に沿えるよう頑張ります、なんて視線だけで返して、そのままその熱を自分の腔内へ迎え入れた。
「ん、む、んぅ…」
鼻の奥に広がる獣じみたにおいにくらくらする。どうしようもなく興奮を煽られる。
唾液をたっぷり含ませて舌でゆっくりと側面を愛撫し、口を性器に見立ててぐじゅぐじゅとしごく。
その度にジークフリートの腰がひくつくのが嬉しくて、喉奥にぶつかるくらい深く咥えこんで夢中でしゃぶりついた。
先端の割れ目を舌でなぞれば先走りがじわりと滲んでくる。味わうようにちゅうちゅうと吸えばその味が段々濃くなってきて、脳が痺れるほど興奮した。
「ふ、ぁ、ん、ん…」
「…いい子だ」
ジークフリートの性器が完全にかたちを成してびくびくと脈打ち始めて、ああそろそろかな、と思ったところで額を押されたので素直に顔を離した。別に口の中に出してくれてもよかったのに。
舌と性器を繋いでいた透明な糸がふつんと切れる。唾液やら先走りやらでぬめる口元を軽く拭ってランスロットはふわふわと働かぬ頭のまま腰を上げた。
ジークフリートの視線。欲を隠そうともしないそのぎらぎらした目に見つめられながら、下衣を自ら下ろしていく。期待と羞恥で胸がばくばくする。
こんな、まだ人の残る夕暮れの学園で、一糸纏わぬ姿になって。ああそしてこれから生徒には決して言えぬことをするのかと思うと。
背徳感は興奮を更に煽る。もうずっとさっきからうしろがひくついて仕方がない。
「ジーク、フリート、さ…」
ねだるように名前を呼べば手をひかれたからそのまま再びジークフリートの膝の上に跨った。
熱く勃起したジークフリートの性器が股の間を滑る。くすぐったい、もどかしい。
早くこれを奥まで突っ込んで、かき回して、ぐちゃぐちゃにしてほしい。質量を求めて蠢く中を、いっぱいいっぱいに満たしてほしい。
待ちきれないから急かすようにジークフリートの唇を啄む。早く、ねえはやく。吐息が勝手に荒くなる、瞳が潤む。
興奮を隠せぬまま何度もキスを繰り返していればそっと腰を浮かされた。ひたりと性器の先端が後孔に押し付けられる感触に、全身が震えた。
「っあ、あ、んん…!」
そしてそのままゆるりと挿入される。待ちわびた熱が肉壁をかき分けて、ず、ず、と入ってくる感触だけで達してしまいそうだ。
でもジークフリートはそこからなかなか動いてくれず、ただ緩やかに腰を揺らすばかり。
滲む視界にジークフリートの表情を捉えれば、試すようなそれだったのでなんとなく意図を理解する。
仕方がないからきゅうとジークフリートの背中に縋り付いて、それに応える準備をする。
「ランスロット、自分で動けるか?」
「ん、はい…」
予想通りの言葉。短く返答して、浅く挿入されたままだった性器を再び飲み込んでいく。
ゆっくりと根本まで飲み込んで、そろりと腰を浮かせてずるりと引き抜いて、拙い抽送でジークフリートの性器を愛撫する(拙いのは仕方ないのだ、だって自分から動くのはそんなに慣れていないのだから)。
「ふ、は…、あ、ん、んっ…」
抽送を繰り返す度に中で膨れ上がる質量に、体が悦び震える。もっと、気持ちよくなって欲しい。
既に脳は煮えてしまっている。本能に突き動かされるままただ腰を揺らしキスをねだる。甘やかすように与えられるキスがとても好きだ。
固く勃起した性器の先端がちょうどよいところを掠めていくのがたまらなく気持ちよくて、何度もそこに擦り付けるようにしてばかみたいに腰を上下させる。
結合部から漏れる音が段々と粘着質なそれに変わってきて、ジークフリートの絶頂が近くなってきたことをなんとなく知る。
このまま、最後まで。自分の中に全部、欲望を熱を吐き出して欲しい。
逸る気持ちを抑えながらふらりと腰を浮かせる。と、やや荒々しく腕を掴まれて「あ、」と思う間もなくぐいと引き寄せられた。
「ひゃっ、!ああ、う、ぁ…」
凶悪な剛直に一気に奥まで穿たれる感触。意識が一瞬真っ白になる。目の前がちかちかする。
足の先までひくひくと震えて、体に力が入らなくて、たまらずジークフリートの体に縋り付いた。
ひどい、今のは反則だ。さっきまで自分が主導権を握っていたはずなのに…と思ったけれど、この人相手に優位に立てたことなどそういえば一度もなかったことをぼんやりと思い出す。
仕方がないから素直に負けを認める。どうぞお好きにしてほしい。
「あ…、ぁ、も、むり、です…」
震える声でそう呟けば、ジークフリートは「そうか」とやらしく笑ってランスロットの腰を掴む。そしてそのまま勢い良く腰を打ち付け始めた。
与えられるキスは優しいままなのに、抽送だけは殴るみたいに激しくて、ああそのギャップに目が回りそうだ。
「やあっ、あっ、あ、あ、だめ、はげしっ」
「ふ…、激しいのが好きだろう。お前は」
そう言われると頷くことしか出来ない。好き、だけど、頭がばかになるから困ってしまう。
けどそんな文句を言う余裕があるわけもない。何せさっきからずっと絶え間なく突き上げられているのだ。今の自分にはただ情けなく喘ぎ声を上げることしかできない。
既に知り尽くされてしまっている弱いところばかりを執拗に擦り上げられて体が崩れ落ちそうになる。必死にジークフリートの体に縋り付いてなんとか堪える。
「ふあ、あ、!…あっ、や、あ、あっ」
ずる、と引き抜かれて角度を変えて再び奥まで押し込まれる。今度は内壁を味わうようにゆっくりと。
この、徐々に満たされていくような感じが本当に好きだ。熱が自分の中いっぱいいっぱいに入ってくる感覚。
でもそんな余韻に浸る間もなくすぐにまた激しい律動に変わって、がつがつと遠慮なしに穿たれる。
勃起した性器がさっきからジークフリートの腹に擦れて、気持ちよくて焦れったくてつらい。我慢しきれなくなったそこからは既にとろとろと精液が溢れ出してジークフリートの腹を汚している。
もうだめ、もう限界だ。切なさに啼きながらぎゅうとジークフリートの背中に爪を立てる。
「や、も、だめ、いく、じーく、ふりーと、さ…、っ」
「は、ランスロット…」
「あ、んぁ、きもち、い、あっ、あ…!」
追い立てるように一層奥を穿たれて思考が飛ぶ。思わず閉じた瞼の裏に星が散る。
太ももがびくんと跳ねて、貯まった熱がどろりと吐き出されるのをぼやけた意識の中で感じて、「あ、ジークフリートさんのおなか汚しちゃう」なんてとても今更なことを思った。
そんなことを思っていればジークフリートの性器がびくびくと震えて、同時に中がじんわりと熱くなって、彼も達したことを知る。
しばし二人して荒い息を整えながら無言で抱き合って、快楽の余情を味わう。優しい手のひらが背中やらうなじやらを撫でさすってくるのが心地よい。
「飲みに…か」
「…?」
ずる、と熱を吐き出しきった性器を引き抜きながらジークフリートがぽつりと呟く。
大量に吐き出された精液が漏れていく感触に身を震わせながら視線を合わせれば、唇を柔く啄まれた。
そして今度ははっきりと告げられる。
「飲みに行くのもいいが、今夜はそれよりうちに来るだろう?ランスロット」
その瞳は明らかにこの続きを欲していて、ぞくぞくと体が震えた。歓喜に。
「…はい」
(その誘いに、この体の疼きに)抗えるわけもなく。ただ小さく答えて頷いた。
明日は休みだ、ああ、どれだけ可愛がってもらえるのだろう。一日起き上がれなくなるくらいにめちゃくちゃに愛して欲しい。
そんな爛れた欲望をそっと胸のうちに隠し、自分からもそっとキスを返した。