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「フレン!」
急いでフレンの元に駆け寄ろうとすると、ユーリに腕を掴まれる
「何処行く気だ?俺以外の奴の心配か?」
細い目付きで、低音を出して囁くユーリ。ルークは恐怖で固まってしまう
「…心配いらないよ、ルーク。大した怪我じゃない」
「急所は外してある。これに懲りたら、二度と手を出すな。ルークは俺のだ」
怪我をしているフレンに目もくれずに、ユーリはルークを掴んだまま歩きだす
「待て、ユーリ!」
痛々しそうに顔を歪ませながら、フレンは叫ぶ。ルークは心配そうに振り向こうとするが、ユーリがそれを許さない
フレンの呼び掛けにも、ユーリは止まる事はなかった
「ぁぁぁあああ―――っ!」
以前とは違う地下室に連れて来られた。頑丈に扉を閉め、ルークをベッドに放り投げると、早急に後孔に膨張している昂ぶりを挿入した
「フレンのを入れられたのか?ここにこうして、何度も突かれたのか?あぁ?」
ガツガツと容赦ない律動に、ルークは嬌声しか出ない
「答えろ、ルーク!!あいつのは気持ち良かったかよ?何度イッた?何度注がれたんだ!?」
「あああっ、ちが…っ!やぁぁ…っ」
「何が違うんだ?何度も抱かれたんだろーが!!くそ、殺してやりゃ良かったか!」
殺す、という単語にルークは頭を振る。前立腺を刺激され、内壁を擦られる。真っ白になりそうな頭を必死に動かした
「してな…っ!触られた…っ、だけっ!あぁんっ!やっ、中は、ユーリ…だけぇ!」
激しかったビストンが、ぴたりと止まった。ユーリは、やっとルークの言葉に耳を傾ける
「はぁ、はぁ、入れられたのは、ユーリだけだよっ。だから、ユーリしか知らないっ!」
「…ルーク、悪かった。頭に血ぃ上った」
「俺もごめんなさいっ。ユーリ以外の人に、キスして…イッちゃった。ごめんなさ…っ」
恐怖でカタカタと震わせるルーク。ユーリの狂気が恐ろしかった。何をされるのか、分からない
最近、やっと優しくなったのにまた逆戻りしそうで
目尻から雫を零すルークをユーリは優しく撫でる。繋がったまま、口唇を重ねる
啄むようなキス。角度を変えながら、何度も唇を奪うような口付けをした
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