意識が浮上し出したルークは下肢に違和感を感じた。胎内が熱い。何かに揺さ振られている気がした。次の瞬間、ある一点を掠められ、一気に意識が戻る

「あああっ―――!?」

目を見開くと、不適に笑うユーリが自分の上に覆い被さっていた。夢の続きじゃない。現実なのだと、快楽がルークを痛感した

「随分寝たな、おはよう、ルーク」
「あ、あ、あ、あっ」

見つかった。いつ見つかったのだろう。ルークはガタガタと身体を震わした。恐怖がルークを襲う

「目ぇ覚めたら、お前いなくなってんだもんな。こんなとこにいやがって、探したぜ?まさか逃げ出すとはな」
「ひっ、ごめんなさ…」

びくびくと震えながら、涙が零れ落ちる。殺されそうな空気に、ルークは耐えられなかった。伸ばしてきた手に、あからさまにびくんと身体が揺れる

「んなに、怖がるな。別に殺そうなんて考えちゃいねーぜ。俺は一度でもお前を傷つけた事あったか?」

優しい手つきで、雫を拭う。ユーリの言う通り、ルーク自身には、一度も暴力を振るわれた事はなかった。朝まで犯されても、どんなに独占欲が強くても。必ず敵意が向くのは第三者だった

「な、いけど…」
「だろ?ルークが怪我すんのは許せねーんだよ。その原因が例え俺でもな」

ユーリはルークを抱き起こし、騎乗位と呼ばれる体位に変えた。突然変化した体位に、ルークは呆気なく達してしまう。思わずユーリに抱きついた

「クックッ、もうイッたのか?相変わらず可愛いな、ルーク」

一度達してしまった躯は敏感になってしまう。胎内にあるユーリの雄を、リアルに感じてしまう

「くっ、どうした?気持ちいいのか?ぎゅうぎゅう締め付けてきやがって」

抱きついたからなのか、ユーリの機嫌は良くなっていた。ユーリはルークの背を撫でながら、下から突き上げる。自分よりもどこが感じるか知り尽くしているユーリは容赦なく攻める

「あああぁぁっ、やぁっ」
「何処に逃げても必ず見つけだしてやるよ。今回は一人みてぇだから、許してやるが、他の奴と逃亡してみろ。そいつ殺してやる」

ガクガクと揺さ振られ、何も聞こえなかった。ユーリがどんなに恐ろしい事を考えているかなど。思いもしなかった

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