「…っ」

満員電車に揺られ、人の波に押されながらルークは耐えていた。目的地にはまだ遠く、ぼうっとしていると背後から臀部に手が当てられる

(え…?痴漢?)

自分は男なのに、痴女でもいたんだろうか。さわさわと臀部を触り、いつしか前に回り込んでくる

「…っ!」

ズボンのファスナーを開け、下着をずらし直に陰茎を握られる。そして自身の臀部に男の硬くなった主張を押し当てられた

(嘘…だろ!?男!?)

男なのに男に痴漢されている。女性に間違えられている訳じゃない。相手は確実に男に痴漢しようとしているのだ

「止めて…下さい」

小声で背後の男に言う。だが、男はふっ、と笑うとルークの陰茎を強く擦ってきた

「…っぁ」

痴漢の手を止めさせようと握るが、相手の愛撫に根負けしおねだりしているような態度をとってしまう

「ぅ…っ、ぁ…っ」

びくびくと躯を震えながら痴漢に寄りかかってしまった。耳元でくすりと笑う声が聞こえる

「今止めたら辛いでしょう?貴方のここは悦んでますよ」

裏筋も丁寧に揉まれ、ルークは声が出そうになるのを両手で抑える

「私の手がぐちょぐちょですよ。こんな所で感じるなんて淫乱なんですね」
「ちが…っ」

尿道を指で抑えられ、精液がこぽりと溢れだす。彼の手を汚していく

「も、止めて…っ、警察に言うぞ…っ」
「どうぞ?しかしその為には男に痴漢され、感じまくった挙げ句にイキました、とでも言うつもりですか?」

男はルークの口を塞ぐと尿道から指を放す

「―――っ!」

するとルークの躯が仰け反り、男の手に欲望を放った

「誰にも言わないですよね?言えないでしょ?」

こんな事誰にも言える訳がない。そんな気持ちなどお見通しかのように男はルークの後孔に先程放った精液がついた指を入れる

「ぁ…っ」
「開発してあげますよ、ここを弄らないとイケない躯にね」

そんな、とルークは男の顔を見る。年上だろうが、綺麗な顔立ちの男性だった。想像ではモテない中年のおっさんだと思ったのだか

「貴方の名前は?」

後孔を掻き回されながら耳元で囁く彼に、頭が真っ白になる

「ルーク…」
「いい子ですね、ルーク。さ、存分に感じなさい」

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