月だけが僕らをみていた/まほアカ | ナノ



「魔法使いさんのことが好きです。」

彼女からの告白を受け入れることが出来たら、オレはどんなに幸せだろうか。彼女は普通のヒトで、オレは魔法使い。普通のヒトとは違う。
オレはアカリのことが、好きなんだと思う。でも、オレは君を突き放す。同じ時を生きることが出来ないから。君を守れるほどの力も強さも、ない。だからこそ

「アカリ、オレは君とは付き合えない…」
「…そ、うですか。すみません、変なこと言っちゃって」
「こっちこそ、ごめん」
「なんで魔法使いさんが謝るんですか…」

そんな顔しないで。涙を堪えるアカリなんて見たくない。俺が君と同じヒトであったなら、今すぐ君を抱きしめるのに。でもオレがそんなことをする権利なんてない。彼女から目を逸らし、窓から外を眺める。ああそうか、今日は満月だ。

「今日は、月が綺麗だね…」
「…はい」



月だけが僕らを見ていた



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