怪物でも食わないもの

「あれー?シズちゃん、こんなところで何してんのー?」

非日常の街、池袋…ではなく、ここは新宿。
その街での偶々、偶然の、予期しない遭遇。

「シズちゃんがこっちに来るなんて珍しいね。まぁ、いいや。遊びに行く手間が省けたよ。波江、ちょっとこれ持ってて」
「イヤよ」
「え、ひどいなー。俺、雇い主なのに」
「知らないわよ。お米が入ったものを女に持たせるなんてサイテーね」
「うーん。そうなんだけどさ、シズちゃんと会っちゃったら仕方ないじゃん?これは不可抗力ってやつでしょ。ていうか、シズちゃんのせいだよね。」
「どう考えても先に喧嘩をふっかけてるのはアンタでしょう」
「そうかなー。…って、あれ?シズちゃん、どこ行くのさー?おーい。シズちゃんが俺と会って何もなくて帰るなんて、自販機でも降るんじゃないの?」
「毎回アンタがつっかかっていかなければ、平和なんでしょう」
「えー。まぁ、いっか。で、波江、何作ってくれるの?」

(いくらあの平和島静雄だって、両手に買い物袋をさげたコイツを見たら、やる気も失せるでしょうよ…。)



 怪物でも食わないもの
 (夫婦喧嘩はなんとやら)



(くそっ。臨也のやつ、調子狂うな…。)





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