グリーンとリーフ 突然襲いくる、 焦燥にも似いてて、甘美な衝動。 瞼を閉じれば、闇に浮き上がってくる、 ぼんやりとしか浮かばないその姿がもどかし過ぎて、更に心中が支配される。 あ い た い 触れられなくてもいい 泣いてたっていい 幼なじみでもいい とうとう衝動に負けて、ボールに手を掛ける。 入っているのはピジョン。 上空の冷寒な風を浴びても 熱は収まらない 眼下に広がる草原に 白い帽子ひとつを見つけてから数分後、 飛び降り、着地する。 ボールを収め、準備完了。 白い帽子と髪を風に揺らす幼なじみに一言。 「よっ、また偶然だな」 偶然ばったりと (本当は偶然なんて嘘だけど) お題提供/無気力少年。 2012/03/26 |