グリーンとリーフ




ライバルがR団に寝返ったという妄想の塊です。
無理な方はブラウザバックぷりーず。












痛みを分かち合う事さえ、
貴方は許してはくれなかった


ごめんね、何も出来なくて




痛みを与えたのは他ならない、私。



***


チャンピオンリーグまで歩を進めると、そこにいたのは幼なじみでライバルの彼。
思えば、頂点を目指していた彼と戦うのは必然的だったのかもしれない。


そして私は勝った。


勝者が敗者の屈辱を慰める事なんて、彼が許すはずもなくて

彼は去っていった。


全力で私を突き飛ばして。


***


2年の月日が経った。




「どうし、て……?」



今此処で、私は自問自答を繰り返す。




どうしてこうなったんだろう




「……久しぶりだよなぁ、リーフ?」

彼の唇は半月状に歪んでいる。
ぺたり、と身体が落ちた床は無情にも冷たい。




どうして笑ってるんだろう




「俺は変わる……ここで、強く変わるんだ。

お前にだって届きはしない高みに就くために」




どうして――――、

彼は、
黒と、Rの文字を背負っているんだろう




「お前とはサヨナラだ、永遠にな」


そう言って、彼は目を黒で覆う。



「――!! グリーンっ!!!」

全力を懸けて、黒き布を掴む。

力が抜けた膝は無理矢理立たせた事で、がくがくと震えきっていた。


それでも行って欲しくなかった。




「グリーン!!行っちゃや、……ッ!!?」



肩を掴まれた手さえ黒に染まっていた。




「気安く触るな」




手袋とマスクの黒を通じて知ったのは、氷結しきった温度。



押された身体は後方に傾く。

身体には、気力も体力も残っていない。


薄れゆく意識。
その中でもまた、漆黒が襲いくる。





砕された運

のみぞる。




2012/03/26




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