プロシュートの舎弟になる【一日だけプロシュートの舎弟になること】 命令に協力して貰えるようになったのは良いけれど、舎弟になるって具体的にどうすればクリア出来るのだろう。プロシュートさんが「さあな」なんて言って小さく笑みを浮かべながらティーカップに手を伸ばす。 ペッシさんと私でうんうん唸りながら考えてはみるけれど、やっぱり答えは出ない。プロシュートさん、私達を暖かい目で見ている場合じゃないですよ!ペッシさんが降参だとばかりに「兄貴ィ…」とか弱い声をあげる。私も降参だ。――待てよ、『兄貴』…? 「…ねえペッシさん。『兄貴』って呼ぶの、舎弟っぽくないですか?」 「…そ、それだ!」 「あ、兄貴…!どうですか、プロシュートさ…兄貴ッ!!」 「兄貴!どうかな!?」 ペッシさんと共に目を輝かせながらプロシュートさんに兄貴コールをしてみる。プロシュートさんはティーカップを持ち上げた不自然なポーズのまま、僅かに俯いて静かに声をあげた。 「……べ、ベネ…ッ」 ………何だか良く分からないが、手紙も消えたのでとりあえず良しとしよう。 |