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プロシュートに壁ドンされる


【プロシュートに壁ドンされること】


命令を見せてから直ぐ、プロシュートさんが私の方にズンズン歩いてくるものだから、私は比例するように後退るしかない。「あ、あの…?」と戸惑った声を上げたのとほぼ同時、私の背中が壁に着いた。いつの間にか追い詰められた…!そう思っていると、一気に距離を詰めてきたプロシュートさんが私の顔の右横に腕をついた。
右側には逃げられないので慌てて左側を向けば、そこには柱。け、計算されていた…。これではどちらにも逃げられない。恐る恐る顔を上げれば、プロシュートさんがニヒルな笑みを浮かべていた。

「ぷ、プロシュートさん、あの…ッ」
「どうした、顔が真っ赤だぜ?ン?」

プロシュートさんが屈むようにして私の耳元に口を寄せる。吐息が耳に掛かってぞわぞわとした感覚が背筋に走り、思わず肩が震えた。何だか良く分からんが逃げるべきだと本能が警鐘を鳴らしている。左右が駄目なら下だ!そう考えてしゃがもうとした瞬間、プロシュートさんの長い足が私の足の間に捩じ込まれた。

「ッ…!!?」
「残念。逃がさねーよ」
「な、なんで…ッ」
「何で? …こんな美味しい展開、使わない訳ないだろうが」

プロシュートさんは戸惑う私を見据えてそう言い、私の頬にキスを一つ落とした。