リゾットとプロシュートと昼寝する【リゾットとプロシュートと昼寝すること】 「ほら、いい加減に覚悟決めねーか」 「…だ、だって…うう…」 大きなベッドには既にリゾットさんが横になっている。背後に居るプロシュートさんが呆れたように私を急かすのだが、どうも踏ん切りがつかない。 だって、この二人に挟まれて昼寝だなんて、どう考えたって心臓が持たないじゃあないか。ベッドの前でおろおろしていると、プロシュートさんが「しょうがねーなァ」と息を吐き、私を抱き上げた。 「ッわ!?ぷ、プロシュートさ、」 そのままベッドの上に下ろされ、退路を塞ぐようにプロシュートさんが横になる。反射的に起き上がろうとしたのだが、それより早く、リゾットさんが私の体を押さえるように腕を伸ばして来た。 驚いて顔だけ振り返ると、思ったよりも直ぐ近くにリゾットさんの顔があって、慌てて顔を戻す。その間にも背中にぴったり寄り添われ、抱きしめられている形になる。近いとかそういう話じゃあない。ヤバイ。 「り、り、り、リゾットさ、ち、近い、ですッ…」 「…お前が暖かいからつい、な」 「顔真っ赤だなァ」 「う…ッ、み、見ないで下さい…!」 向かい合う形になっているプロシュートさんが、私を見てニヤニヤと笑う。居た堪れなくなって顔を覆うと、背後のリゾットさんまでくすりと笑い声を漏らした。 「本当に可愛い奴だな、お前は」 「…〜ッ!」 「…同感だな」 プロシュートさんに頭を撫でられ、リゾットさんに首筋に顔を埋められる。こんな調子じゃあ昼寝なんて出来る気がしない。そんな事を思いながら、私はどうしたものかと悩むのだった。 |