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由花子と恋バナする


【由花子と恋バナをすること】


由花子ちゃんと恋バナをする事になったのは良いけれど、そう言えば私には恋バナとして話すようなネタが無かった。苦笑しながらそう言えば、由花子ちゃんはため息をついて「女として終わってるわ」と冷ややかな言葉を私にくれた。そ、そんなに言わなくても…。

「女として生まれたからには恋の一つや二つは経験するべきよ。そしていつか、運命の人と出会うの」
「う、運命の人…ね…」
「そう。運命の人よ…」

さっきはあんなに冷ややかな目をしていたというのに、今はうっとりとした表情で頬に手を当てている。あー、これは康一くんの事を考えているに違いない。本当にラブラブなんだなあ。

「えーと…最近康一くんとはどうなの?…って言っても、まあ、順調だろうけど…」
「仕方ないわね、聞かせてあげるわ。貴女にも、いつか私で言う康一くんのような人が現れるだろうし」
「よろしくお願いします先生!」

こうして私は暫く由花子ちゃんと康一くんとの話を聞かせて貰った訳だが、予想以上に熱く語られてしまって、気が付けば外はとっぷりと暗くなっていたのだった。