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露伴とイチャつく


【露伴とイチャつくこと】


「だ…だ……ダー、ジリン…」
「君はこの岸辺露伴を馬鹿にしているのかね?」
「だって無理ですよおおお!!!無理無理ィ!!!」
「やかましいぞスカタン!命令に協力してやってるのは僕なんだぞ!真面目にやれ!!」
「真面目だからこそ無理なんですよ!!」

そりゃあ命令も悪いが、イチャつく=ダーリン&ハニー呼び、という妙な方程式を作り上げた露伴先生だって悪い。ダーリンだなんて呼べるか!!!「そんなに言うなら露伴先生が先にやって下さいよ…!」と半ばヤケクソ気味に言い放つ。――どうせからかっているだけで、まさか本当にやるとは思わなかったのに。

「…ああ、良いさ。お手本ってヤツを見せてやるよ」
「ほらやっぱり出来な――え?」

今、なんて?目を丸くしている間に私の目の前までやって来た露伴先生は、左手で私の腰を掻っ攫うように自分の方へ引き寄せた。それから右手で私の顎を掴むと、目を細めて僅かに微笑む。

「恥ずかしがってんじゃあないよ、ハニー」
「……ッ!!?」
「お前も言うんだよ。…ほら、ハニー、さっさと言えよ。僕はお前のダーリンだぞ?」
「な、な、な…ッ!!?」

顔を真っ赤に染め上げた私に、露伴先生が一転してニヤニヤとした笑みを浮かべる。どうやら私が言うまで離す気は無いらしい。あまりの羞恥プレイに涙目になりながら、私は「だ、ダーリン…っ」とか細く言葉を紡いだ。
――その時の露伴先生のあの勝ち誇ったような笑みを、私は一生忘れないと心に誓った。