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スタプラの真似をする
2013/11/04 09:51
【スタープラチナの真似をすること】


承太郎くんの直ぐ後ろを着いて回る私に、皆が首を傾げる。承太郎くんが止まれば私も止まるし、歩けば私も歩くし、座れば私も横に座る。いい加減気になったのだろう、花京院くんが私に「それは何の遊びなんだい?」と尋ねてきた。

「おらぁ!」
「…は?」
「おらおらー!」
「……承太郎、これは一体どういう…」
「……命令でな。スタープラチナの真似らしいぜ」
「おら!」

ため息をついた承太郎くんの横で、花京院くんが目を丸くした。服を真似る訳にもいかないし、技の真似が出来る訳でもないので、妥協し結果が承太郎くんに着いて回ってオラオラ言っておく――という事になったのである。異論は認めません。

「おらおら!」

似てるでしょ、というように笑顔で声をあげる。花京院くんが顔を真っ赤にしたかと思えば、口元を押さえてそっぽを向いた。どういう事なの。戸惑いながら前にいた承太郎くんを見上げれば、「気にするな」と頭を撫でられた。


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