「ねえ」
「うん?」
「今年の夏海いこ」
「いやいやいやいや、俺泳げないのしってるっしょ」
「うん。だけど仲権と一緒に行きたい」
「いやぁ、でもなぁ…」
「女の子同士でいくとナンパされちゃうよ?」
「うぐ」
「元姫ちゃん可愛いから。まあ、司馬昭くんがほっとかないだろうけど」
「……お前の方が可愛いよ」
「じゃあ仲権が守ってくれる?」
「お前を守るのは俺の役目だろ」
「ふふ…。やっぱり海はいいやぁ」
「?なんで…」
「仲権と一緒なら海じゃなくてもいーやって、」
あなたと一緒ならどこでも幸せだもん。にっこりと笑った彼女が愛しくて唇にキスを何度も落とした。必死で答えてくれる彼女が可愛すぎて、どんなワガママでも叶えたくなる。
それくらい俺は彼女に夢中。