こんにちは。雨巳礼です。



私は今、四番隊に来ています。
この時期、隊長は零番隊にあまり仕事をいれないんです。
注意力が散漫しているこの時期は隊長は皆を思って仕事の量を調整しているんです。

だから、私はいつもより私用の時を過ごせるこの時期は四番隊で力をつけようと卯ノ花隊長に修業のような形で見てもらっています。

零番隊の中での私のポジションは隊員たちの命を守り、生かす者。医療に特化している私は皆の命を守らなければなりません。
卯ノ花隊長の許可の元四番隊の職務を手伝わせて頂いて少しずつ力を伸ばしていっています。



あの日、私の力不足で久瀬隊長を助けれなかった。
隊長は私のせいじゃないと言ってくれるけど、私はあの日が悔しくて悔しくてたまらない。

隊長を守るのは隊員の仕事。だけど、隊長の大切な人を守るのも私のやるべきことだと思ってるの…


もう二度と仲間を失わないために、隊長は久瀬隊長の思い出から向き合おうとしている。
私も、何もできないままの雨巳礼じゃない。



今度こそ私の手で

皆を護る‥!



何があって藍染元隊長と一緒に多季が行っちゃったのかわからないけど…

私は、多季は隊長のことを裏切るような人じゃないと思ってる。だって、多季は零番隊のことが大好きだから。…隊長のことが大好きだから。
多季の心は零番隊に繋がっていると私は信じてる。


だから、帰ってきて欲しい。


多季と一番仲の良かった彗…いつも多季と喧嘩してたけど、仲がいいからこそできること。
多季が居なくなってから妙に明るく振る舞ってるけど…なんだか無理してるようで…見ていて凄く辛い。


隊長は多季が居なくなった時、それを予想してたかのような言葉をこぼしていたから…なんとなく気付いていたんだと思う。
…本当に隊長は凄いなあ…私、全然気付かなかったもん…


仲間を疑わない隊長だけど、一番身近な仲間を壱葉くんに調べさせていたのは…本当に凄く辛いことだったと思う。
でも、隊長という立場だから真実を見極めなきゃいけないんだよね…
隊長の立場って…いろいろ辛いんだなぁ……


……これから藍染元隊長たちと全面戦争になる。そこで、多季と再会することになる。
絶対、多季を連れ戻したい。罪を償って、また零番隊に帰ってきて欲しい…
…多季も帰りにくいだろうから私達で多季が帰って気安い環境を作ってあげたいしね…





「礼、行きますよ」

『あ、はい!』





私は、一人ぼっちのとき隊長に助けられた。
死のうとしていた…捨てようとしていた命を拾われて私に生きる希望を与えてくれた。
そんな隊長の優しくて…寛大な人としての器に私は惹きつけられたし、尊敬もしてる。

なかなか皆と打ち解けれなかったとき、零番隊の皆に助けてもらった。話しかけてきてくれたり、皆の輪の中にいれてくれたり。

馴染みやすいように、私の言葉や仕草一つ一つを拾ってくれた。

零番隊の皆には感謝してもしきれないの…



だから、今度は私が隊長達を助ける番。



逃げないよ。


立ち向かうよ。


目を逸らさないよ。



零番隊も、護廷の皆も…


私にとって、家族だから。


絶対、絶対。


護ってみせる‥‥!!