20年近く生きてりゃ…それなりのことは経験する。
大人の営みだって、もちろんそう。それも1回や2回に収まる範囲ではない。なのに…なぜだ。





『………』

「………」

『……あ、あの……このままは…ちょっと……恥ずかしいん、だけど……』

「だ、だよな…」





わかってる。なまえの気持ちは十分にわかっている。……が、しかし。





「ちょ、もっ回シャワー浴びてくる」

『そのセリフ2回目だよっ』

「あ、わりィ…」





やべー!!なんだ!!なんなんだ!?この緊張感はなんなんだよっ!!ラブホだって初めてじゃねーくせに何緊張してんだおれっ!!





「……よし、よしなまえ…」

『う、うん…』

「…………」

『…………』





ダメだっ!!手震える!凄ェ震えてる!!ヤバいおれちょーかっこ悪い死にたい死ねる。いや、なまえを抱かずに死ねるわけがない!!

お互いシャワーを浴びて20分が経過。備え付けのガウンを着てベッドで向かい合わせに座るおれたちを見たら何してんだお前らってエースに突っ込まれそう。





『……あのね…サボ…』

「…わかってる、寒いよな。さっさと動けこのヘタレって感じだよな。おれ童貞じゃねーから」

『…サボ、聞いて』

「………」





あからさまにテンパってるおれになまえはいつも通り優しい声色でおれの頭を柔らかい手つきで撫でる。うっ、し、心臓が……っ





『…私、サボのこと大好きだから』

「…うん…」

『サボに愛されてるって…毎日凄く伝わってる』

「…うん」

『でもね、その……、私って結構貪欲だから』

「……うん?」

『だから……ゆっくりでいいから…もっとサボに愛されたい』





顔を真っ赤に染めてへらり。
笑ったなまえの顔を見て、バクバクと激しく鳴り響いていた心音がゆっくり、ゆっくりと落ち着いていく。
その代わりに、溢れてくるのはああ、なまえのこと好きだ、って気持ちで。それを頭で理解するより先におれは自然となまえの唇に触れた。





『…ん…、』

「…っ、やべ、……壊しちまいそう…」

『…ふふ…、だいじょーぶ。サボはいつも優しいから』





至近距離でふわりと笑ったなまえにホッと安心して。貪るようになまえの唇に自分のそれを合わせた。





『、っ…は…ぁ…』

「は…、っ…」

『んんっ……、サ、ボ…』

「…なまえ、…好きだ…」





ゆっくりベッドになまえの体を倒して後頭部を抱えたまま、何度も何度も角度を変えてキスをする。
口内にあるなまえの舌に絡みつけば、なまえもぎこちなくそれを返してくれる。
ああ…ヤベェ……いつもと違う。

そっと首筋に触れれば、ピクリと反応する体。ゆっくりとガウンをずらせば露わになるなまえの生肌。キスをしながら横目でチラリと見て……エロい……





『…っ…』





腹部辺りにあった紐を解いてガウンの両端を片手で開けば、何も身に纏っていないなまえの体が現れた。





『は、恥ずかしいから…っ、』

「…なんで」





こんなに綺麗で、可愛いのに。
そう耳元で囁いて、なまえの胸に触れた。
華奢な見た目通り小振りな胸を両手で撫でながらなまえの首筋に吸い付く。
時折漏れるなまえの声におれの耳が刺激され、それに比例するよう手が勝手に動く。
首筋から肩へ、肩から鎖骨へ、鎖骨から胸へ。胸の頂きを甘噛みすれば、あっ…、となまえの声が漏れ出した。





「…可愛い…」

『は…サボ……っ』

「なまえ、凄ェいい匂い……」





左手は胸を触ったまま。右手は体のラインをなぞるように触れ、体中に舌を這わせていく。





「…、なまえ…」





体のラインに沿って撫でていた右手はなまえの臀部を揉み、太ももに触れ、内腿へと移動する。
左手で触り続けていたなまえの胸の頂きが触れた時よりも固く立ち上がっていた。右手の指先がなまえの秘部に触れる。





『…ん…』





中へ滑らせるように中指と人差し指を入れれば、更に奥へ入れても十分過ぎるほどに濡れていて。
なまえも感じてくれてるんだ、って安心した。
嬉しさから体をずらして、なまえの秘部に唇を寄せる。





『ぁっ、だ、だめ…!』





起き上がろうとしたなまえの両腕を押さえつけてべろり、と舐めればはぅ…っ、と可愛い声が漏れた。舌先で舐めれば舐める程溢れてくる愛液を勢いよく吸い込む。
ジュルル…!





『ぁあ…っ!!』

「っ、は…」





微かに震えるなまえの足。
口元についたなまえの愛液をぺろりと舐め取り自然と上がっていた口角のまま色っぽい顔をするなまえに声をかけた。





「感じてる…?」

『…っ、』





おれの言葉に更に顔を真っ赤にさせたのが肯定だ。
なまえの腕を抑えていた手を今度こそなまえの中へと入れれば、容易く二本の指を受け入れ絡み付く。動かすたびにぐちゃ、ぐちゅ…といやらしい音が聞こえてきた。
三本目の指を咥え込んだことで、ゆっくり動かしていた手を激しくかき回す。





『はっ…あ…ぁあ…!んん……っァ、や……っ!』

「…っ、」

『んァ…ッ、ぁ、ん!ヤ…さ、ぼ……!』





指先を激しく動かし続けていたことでなまえの体が小刻みに震え始める。
なまえの一番気持ちいいところを探す為、あちこち動かしながら、左手で秘部の蕾を痛くないように優しく刺激していれば





『ぁん…っ!ヤ…ッ、そこ…やめ……!』

「…っ、ここ……?」





一際高く漏れ出した嬌声。
甘ったるい拒否の言葉を受け入れ、執拗に責め続ければ、





『ァッ、や、っ…い、いく……っ!』

「はっ…うん…、イッて…」

『やんっ、ンんっ……!!サボ…ッ、い、く……!』





縋るように伸ばされた手を左手で絡め取る。
ぎゅぅ、と握る手に力が込められ、普段は聞けない甲高い声が漏れ出してすぐ、なまえのナカがキュッ!と締まった。





『っはぁ…!はぁ……っ、ぁ……ん…』

「…気持ちよかった?」

『は…ぁ…はぁ……、サボが…いじわるだ…』

「ははっ…」





なまえに夢中になりすぎて気付けば額に滲む汗。
暑苦しくなったガウンを脱いで、中途半端に脱がしていたなまえのガウンも脱がせば、互いに何も身に纏っていない状態になった。





『っ、…サボ、…』

「…可愛い、なまえ……おれになまえをちょーだい」

『う、ん…っ』





なまえにキスを落としながら、反り勃った自身をなまえの膣に押し当てる。
締まりのよくなったそこは一瞬おれを拒んだものの、彼女の首筋を舐めた瞬間、一気に飲み込んだ。





「っは…ぁ…」

『ぁ…、サ、ボ……!』

「…や、べ……すぐイきそ…」

『ぁっ、ンっ!は……っ、アァ…っ』

「っ、く、……は…っ」





ほんの数回ゆっくり動かしてはみたものの、締め付けられた膣内に理性なんて働かず。本能のまま腰を打ち付ける。





『ぅ…、あん…!ァアッ…!や、…っん!』

「くっ……可愛い…、なまえ…っは……」

『さ、ぼ……ぁっ!んあっ…!ぁあ、ん…!』





パンパンッ!と肌がぶつかり合う音が響く。
おれが腰を打ち付ける度にだらしなく開いたなまえの口から漏れ出す甘い声。
可愛い……可愛くて、可愛くて……





「…っ加減、できねェ…!!」

『ア…ッ!!あっ、あッ…!あっん…!や、』

「はっ…!っ、は…!く…ッ」





休むことなく奥へ奥へと攻め立てる。
なまえの腰を浮かし、おれは上半身をなまえの上半身に合わせるように引っ付き、彼女の細い肩を背中から両手で抱え込むように掴んだ。
打ち付けるタイミングに合わせてなまえの肩をおれの下半身へと押し込めば、





『アッ…!あ…ッん!あン…はっ…!アアッ!』





最奥まで突いたのか、さっきよりも鳴き声を上げるなまえ。
その可愛い声をもっと聞きたい。もっともっとなまえを愛したい。全部、全部…おれにくれ。





「くっ…、なまえ…っは…!愛し、てる…っ」

『あんっ!ぁッ…!やっ、ぅ…っ!さ、っぼ……ッ!』

「イきそ……ッ」





おれ自身の限界が近付く。
喘ぎながらも必死におれの名前を呼んだ声に更におれのモノがデカくなった気がした。
……後はもう、本能に従うだけだ。





「っく、い、…イく…!はっ…なまえ…ッ!」

『んアッ!ああっ、んっ!ア、ん…ッ!』

「なまえ…ッ!はっ、はっ…!イく、ぞ…!!」

『っ、サボ…ッ!ああっ…!!?』





感じるおれの限界にさっきよりも数段早いスピードでなまえの奥をガツガツ突き上げ、





『アッ…!!っ、ああっ…!!?』

「ッく…!!っ…!」





おれは、なまえの中へ欲を吐き出した。





「はっ…はっ…ハァ…ハ…」

『んっ、は…はぁ…ハ、ァ…』

「ハ…、なまえ…」

『さ、ぼ…ハァハァ……』





互いに荒い呼吸のまま、欲まみれのそれを抜かずになまえの顔へと近付く。なまえの半乾きの髪からおれと同じシャンプーの香りが鼻腔をくすぐった。





『んっ…』

「…は、ぁ……、ハァ……」

『サ、ボ…、はぁ…、そろそろ…抜いて…?』

「………やだ」

『え…や、やだじゃなくて……』

「…なまえ、離したくねェ…」

『…ふふっ…、心配しなくてもサボから離れたりしないよ』





汗ばんだ額に絡みつくなまえの髪を指先で払いつつ、彼女への愛しさが溢れ出す。
…おれ、なまえを抱いたんだよな。
……ヤベェ……死ぬほど幸せなんだけど…今までのものとは比べ物にならないぐらい。最高に気持ちよか……





「…………」

『……サボ…?』

「や、ヤベ…ッ!!?」

『え、』





慌てて腰を引き、なまえの中から自身を取り出せば、ドロリと溢れる白い液体。それは紛れもなく先程おれが吐き出したおれ自身の欲であって……つまり、その……





「…ゴム、つけんの忘れてた……」

『ええっ…!!?』

「ご、ごめんっ!!わ、わざとじゃねェんだ!!」





うわ、ヤベェどうしよう!!今までこんなこと絶対ェなかったのにッ!!え、子供とかできたらどうしよう!!?ヤベェって!!!





『…赤ちゃん、できたら…どうしよう…』

「……なまえ…」





困っちゃうね、と言いながらふわりと笑ったなまえ。
………………なんだ。落ち着いて考えてみたら全然ヤバくねェわ。





「……もし、できたとしても…おれがお前と子供を守るから。」

『…サボ…』

「何があっても、お前が不安に思うことはない。…愛してる、なまえ」

『…ん、私も……。サボのこと愛してる…』





互いに引き寄せ合うように唇を合わせた。




















もちろん性欲も湧くわけで






サボ!せーりきた!!
え…
え、って…
……いや、計画性も大事だろうけど…
うん?
…なまえとの子供、欲しかった
……………。
…って、まあ無責任だよな。悪ィ忘れてくれ
…サボ
どうした?
……私いつか絶対、サボとの子供産むからね
ッッ…!!



リクエスト下さった方、ありがとうございました!
ヘタレサボ…長くなったな。笑
やばいぐらい楽しかった。
恋ってやつはシリーズ好きだw