短編 | ナノ



「俺、実はうんこの世界からやってきてん」


「は?」


「最近の若者は毎朝うんこしよらへんから食生活見るためにうんこの神様に言われてやってきてん」


「あぁ、うん」


「んで最初のターゲットはお前になってんねん。好きな子の食生活見るんなんかストーカーしとるみたいで嫌やねんけどさすがに神様に怒られてな。せやからよろしゅう頼むわ」


「白石いまどさくさに紛れて好きな子いうたな」


「……あ!」


「なに俺は気づいてませんみたいな顔してるん。心ん中ではドヤ顔してるくせに」


「……」


「え、なに?うんこまんのくだりでさりげなく入れたつもりやったん?だっさ!真正面から言いよ、ヘタレなん?白石ヘタレなん?じゃあ私が言ってあげる。好き」


「え?」


「付き合って」


「お、おん!」


(設定がアホすぎる。ま、可愛いからいっか。)


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