連載にあとがきって書かないようにしてたんですが、ちょっと書きたくなってしまった。すみません。しかも別にあとがきを書くほどの長さでもないって言う……。


この話、時系列が途中よくわからなくなってしまって、時空が歪みました。すみません……。

元々この連載は、「遊真しか気づかず、理解もできないだろう夢主」「彼女の孤独を心底理解して寄り添える遊真」という話を書こうと決めてました。 「それってなんだ…?」と悩むところからのスタートです。

一番最初に書き終えたのは4-2です。設定をあんまりモリモリにしちゃうと読んでる方が気疲れしちゃいそうだったので、書く作業より余分なところを削ぎ落としていく作業の方が時間がかかりました。

4-2のあとに手をつけたのは6-3です。最終的にこの夢主はどうなるのが正解なんだ?と。ただこの時は結論を一行だけ書いたとんでもない状態でした。しかもその一行も「記憶操作でなんやかんや」という雑さ。ひでぇや……。未来の自分に期待しすぎ……。最終話を書くのに一番時間がかかりました。しかも未だに納得がいかない。

三つめに書き出したのは1-1でした。導入部分って苦手だなあと思っていた記憶。書き上がった1-1はあんまり興味の湧く話じゃねえんじゃ……と意気消沈しました。冒頭を書くのって苦手です。短編も。そこで善し悪しが決まる気がして。読むのはどんなお話でも冒頭なんて気にせずおいしく頂くのに、自分で書くとなると途端に弱気です。

四つめの5-2を書き上げた時点で、ようやく話のタイトルが決定。私が連載を書く時なんて大体こんな感じにばらばらとプロット作って書いてます。誰かいい感じのタイトルつけてくんねーかなとか弱音吐いてたのはこの頃。でも途中で管理人仲間から「タイトルが好き」と褒めてもらったので「これでいくぜ!」と決意を新たにしました。単純です。

途中まで5-3で終わらせる予定だったんですが、迅さんの「その日」の行動とかあった方が一つのお話としてわかりやすくないか?って思い立ってしまったことで、急遽追加。そうすると5-4とか6-1までで話が終わってしまう。それもなんかしっくりこず、悩んだものの結局書きたいもん全部書いちまえ!書ける範囲で!ということで6-3までになりました。しかし途中で付け足したい話を思いついてしまい、苦肉の策で幕間の話として付け足すことにしました。計画通りにはいきませんね。

彼女が遊真に対して少しずつ人間味を帯びていく描写が、書いていてとても楽しかったです。心を開ける人って大切だなあとめっちゃ他人事のように思いました。

本当はもう少し書きたいエピソードがあったはずなんですが、そういうのに限ってプロットに組み込むの忘れてたもんで書けずじまい。自分が鳥頭だということをすっかり忘れてたのが敗因です。


ここまでお付き合いありがとうございました!笑っちゃうくらい反応が少なかった話ではあるのですが、書いていてとても悩んで、個人的に書いていて一番楽しかった話の一つです。楽しんでいただけたら光栄です。


2017.01.29 六日






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