なまえちゃんの体を反転させて背中を向けさせる。上半身をソファの背もたれに押し付け、背後から腰をしっかり掴んで叩きつけるようにペニスを挿入した。

責任はちゃんと取るから生で頼むわ、心中で告げれば、待ってましたと言わんばかりに体は歓喜に震える。
力任せに抽送を繰り返し、なまえちゃんの背中があっけなく逸らされて上半身が脱力した。


「も、あっ……!まって、まって…」

「悪ぃ、止まんねー…っつか、イくの早えって」


尚も治まらない衝動に、今度は深く挿し入れたまま腰を回した。控えめな水音があがる。
角度を付けて内壁をつつけば、なまえちゃんの手がソファのシートを手繰り寄せ握りしめた。


「っおく、やあ…っ」

「ん、奥?…………ああ」


なまえちゃんの腰を押さえ込む両手に力を込めて体勢を整え、その白い背中に自分の上半身を倒せば確かに、先っぽに感じたさっきまでとは違う感触。


「い、やあ…っん!」

「なまえちゃん、膣ちっせえ、な!!」

「きゃぁあっん!あ!」


下から最奥に穿つそれに、押し込む力を加える。これ以上は無理だとでも言うように、俺の恥骨で潰れたなまえちゃんのお尻。


「…ほれ、わかんだろ…?今、俺の先っぽがなまえちゃんの子宮にちゅうしてんの」


ぐいと先っぽに吸い付いて絡みつく淫猥な感触。震える背中に唇を落とせば、なまえちゃんはソファを握る指先に一層の力を込めた。白んだ指先が痛々しい。


「い、や、ぁ」

「わーかってるって。出産経験ねえと辛ぇもんなあ」


震える尻と背中、悲痛な声には涙が混じる。
ソファを引っ掻く指先を手のひらで包み込んだら、なまえちゃんが少し安心したように息を吐いた。


「く、ぅ、あっん」

「なまえちゃん」

「…ん、んん」

「このままイっちゃいたい?それとも正常位がいい?」

「っ、かお、みせて…!」


その背中を、背骨に沿って舌先で舐める。か細い呼吸音を聞きながら、ゆっくりと中からペニスを抜いた。


「……ん、仰向けんなって」


ぶるぶると震える太ももがあまりにも卑猥だ。誘ってるに決まってんだ。めちゃくちゃにしてくれって。

なまえちゃんは、幸福そうな、不安そうな、溶けてしまったような、途方に暮れたみたいな表情を浮かべて素直にソファの上に仰向けになった。


「…いーこだ」


両足を抱えて先っぽを宛てがう。入り口が収縮して中に引き込もう搾り取ろうと蠢く。


「ん、…う」

「…本能って怖いねえ。なまえちゃん、ちんちん好き?」

「っあ!なに、ばかなこと言っ………っ」


何百年も変わらない性交だ。広げた足に埋めた雄、腰をかくかく振って間抜けなのは男の方かもねえ。
それでも止まんねえのは、下で唇を噛んだり、それでも耐えきれずに漏れる喘ぎとか、横に流れて揺さぶられる乳房と、その先端で色づいて膨らんだ乳首とか、それらが理性を根こそぎぶっ壊すからだろ。


「も、っ」

「っはいはい」

「ん、あ、んんっ!」

「………っ」


なまえちゃんがイった瞬間に収縮して痙攣した内壁に、一瞬目の前が弾けた。引きつった息遣いを過ぎて、そのままばたりとなまえちゃんの上に倒れ込む。
あー、あったけえ…。


「鏑木、さん、重いわ。どいて」

「…おーおー、冷てえこった。なまえちゃん中はこーんなにあったけえのになあ」

「、抜いてよ、もう!」

「へーい」


ぬるんと取り出したそこからは、白い液体がとろりと流れ出た。
息を切らせてぽやっとしてんのに、その両腕が胸元を隠して両足を閉じる。
明るい室内に充満する生々しい青臭さと相俟って、なんだ、こう、非常に申し訳ない気分になった。


「…のどかわいたーあ」

「…くくっ」


赤い顔を俺から背けて飛び出すのはいつも通りの話し方。それでも、それが照れ隠しだとわかるだけで随分といろんなもんが変わったように思う。
思わず喉を鳴らしたら、なまえちゃんが潤んだ眼差しでこっちを目だけで見上げた。


「かわいーな、なまえちゃん」

「っ早く飲み物持ってきてよ!」

「全く、手の掛かるお姫様だねえ」


満更でもないのは俺の方だ。俺が脱いだシャツをとりあえずなまえちゃんに掛けてやって、その頭を乱暴に撫でる。さらさらの髪の毛がくしゃくしゃんなって、なまえちゃんが気持ちよさそうに目を細めた。



ブラックシップ




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