青空レモンティー
◇お天気良好 [1/2]
目が覚めて、
見上げたら、
笑っちゃうくらい
綺麗な青空でした
お天気良好
「ホラ、さっさと入れ」
背中を沖田さんにぐいぐい押される。
え?沖田? 銀魂の沖田総悟に決まってるじゃないですか。 え?クラスメートの間違い? のんのん、ウチのクラスに沖田くんなんていないよ。 岡田くんならいるけどな!
「こっちだ」
現在進行形で沖田さんに誘導されながら屯所内を歩いてます。 わぁ、意外と広い。
『…っじゃなくて!』
ハッ、として叫んじゃいました。 沖田さんも怪訝そうな目で見てます。 視線が痛いです。
そう、今一番の問題は、 ここが銀魂の世界であること。
『なんでこーなったんだろ?』
またまた独り言をブツブツ言ってるあたしに対して沖田さんは怪しいものを見るような目でこっちを見た。
そんなのお構いなしで無い頭振り絞って考えてます、ハイ。
いやだってさ、 目が覚めたらそこは違う世界でしたって…どこぞの漫画やアニメじゃないんだよ。 そりゃ混乱するわ。
でも、ホントにどうひっくり返ったらこーなるのかなぁ。 所謂トリップとゆー奴ですか。 あ、そーいえば前の席の川嶋さんが「ワ●ピースの世界にトリップしたぁーい」みたいなこと言ってたな…。
とかなんとか考えてたら沖田さんが「着いたぜィ」と言いながら障子を開けた。
「近藤さーん、土方さーん、例の女つれてきやした」
かったるそーな声だななんて思いながら部屋の中を覗くとやはり見慣れたゴリラ顔とマヨラ顔が。
「マヨラ顔ってなんだよォォォォォ!?」
『あ、口に出てました?ごめんあそばせ』
「何コイツ果てしなくうぜーんだけど!!」
部屋の中にいたのは近藤さんと土方さん。 土方さんはまだ叫んでます。
「君、名前は?」
机を挟んで前にいるゴリラ…基近藤さんは書類をパラリと捲りながら言った。
こーゆーのって偽名とか仮名使ったほうがいいのかなァ。
『えと……オッス、オラ悟●!いだっ!』
名乗った直後に沖田さんにチョップされました。地味に痛いです。 後からじわじわ痛みが広がります。
「名前を言えっつってんだろィ」
『間違えました、カムパネ●ラです』
「オイもう一発殴られてぇか?銀河●道に乗りてぇか?」
今度は土方さんに刀を向けられました。 …怖い!
「みんなァ聞いてくれー!土方さんが少女に暴行を「してねェェェェ!!嘘つくなァァァ!!」
そこから始まった土方さんと沖田さんの乱闘。 あの、正直うるさいです。 そう思ってるのを察知したのか近藤さんが止めに入ってくれました。
「で、名前」
「もうアホ豚娘でいいですかィ?」
「アホさえついてれば何でもいいだろ」
『いやちょっとそれは…』
「どうしたんだィ、アホ豚むすm『彗!保科 彗ですっ!!』
「お、やっと言った」
「アンタ、なかなか扱いやすいじゃねーか。俺の犬になれィ」
『どちらかというと猫派です』
「お前にゃ猫なんて似合わねーよ。どちらかというとドブネズミ派だ」
……、もう嫌です。 (特に土方さんと沖田さん)
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