青空レモンティー
◇おとこまえ [1/2]
◇前回までのあらすじ◇
クラスの担任、安田ハゲ(54)の所為で某週刊少年誌(ジャ●プ)で人気連載中の漫画"銀魂"の世界にトリップしてしまった憐れな少女保科 彗(17)。 ひょんなことから女中として真選組で働くことになった彗は、毎日真選組副長土方十四郎と一番隊隊長沖田総悟による過度のイジメに耐えながらも女中の仕事をこなし、やがて真選組を治め天下を取るハチャメチャ青春ストーr「オイ堂々と嘘吐くなクソ豚」
『いやあながち間違ってないでしょ』
「誰がいつ過度のイジメをしたんでィ」
『あ』
「あ、じゃねーよ。ったく勝手に話捏造すんな」
『捏造したほうが作者喜ぶよ』
「読者も喜ぶようにしろ」
『だから"読者にも作者にも楽しめる小説"がモットーなんだって』
「あのチビ作者のただの自己満足だろィ」
『あ、ちょっともうタイトルまで行数ないよ』
「お前のあらすじが長いからでィ」 『いやあたしの所為じゃ…って、ちょ、行数ない、やば』 「お前もう喋んな」 『うるせぇこの話の主人公はあたs
おとこまえ
……結局行数足りませんでした。
『あぁ…『主人公はあたしだ!』って…ちょびっと格好良く言いたかったのに…』
「自業自得だろィ」
『うー……、でもいいや』
「…なんでィ急に」
『だって、沖田さんと江戸の町行けることになったんだし、沖田さんが案内してくれるし』
「……、それ関係なくねェか?」
やー、それにしても江戸の町は人が多いですねー。 あたしがトリップ前に住んでいたところは中々の田舎で人なんてあんまりいなかったのですごく暑く感じます。 ホラ、沖田さんまで顔が紅い……
『なんで沖田さん顔紅いんですか』
「知るか、暑いからだろ」
『ですよねー』
人がごみごみしてますもん。 アレ?関係ない?
「とりあえず、スーパー行くぞ」
『あ、はい』
そのまま、意外に広い沖田さんの背中について行……こうとしたら、石に躓いて、広い背中におでこを強打した。
「…っ、注意力のない奴…」
『よく言われます…っ』
そしたら鼻で笑われました。
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