リサイクル場 もったいない精神により、ひとつのお話とまでいかなかったけど書き始めちゃった文章などを捨て置くためのページ。いきなりだったり設定だけだったりジャンルバラバラだったり、なんでもありです。悪しからず! (黒バス/日月/大学生パロ) 「ったく、良い御身分だよな。飲み会の帰りに車で迎えが来るなんてよ」 「んー…さんきゅ、ひゅーが」 細く開けた窓から入り込む風が助手席に座る伊月の髪をさらりと揺らす。アルコールで程良く染まった頬を撫でる風が心地良いのか、彼はへらりと笑った。その表情に、悔しいが少し見惚れてしまう。 「おれは別にひとりで帰れるのに」 「嘘吐け。平気そうな顔して、実際は酒弱いだろ。んな奴ひとりで歩かせられっか」 「しんぱいしょーだよね、ひゅーがは」 舌っ足らずに言ってまた笑う。しっかり者のようでいて実はぼけぼけなこの男は危機感というものが足りない。顔に出ないだけで足元も覚束ない程酔ってるクセに何言ってんだ全く。 「こっちはお前と違ってノンアルコールだってのによー…」 前方の信号が赤に変わり、伊月の様子を窺おうと視線を向けた。 「ッ、」 不意に視界に陰が落ち、唇へふにりとした柔らかな感触。鼻先を掠めたのは癖ひとつない黒髪とアルコールの匂いだった。 「へへ、アルコールのおすそわけ」 「バッ!!おまっ…もう寝ちまえよこの酔っ払いが!!」 「ひゅーが顔まっか」 ケタケタと笑う伊月に日向は複雑な気分だ。普段涼しげな顔して冷静沈着だクールだ言われている伊月が、自分の前では緩みきった表情を見せる。信頼されてんだなと思う反面、無防備過ぎて調子は狂わされっぱなしだ。 「ひゅーがっておれのことすきだよね〜」 「はあ??」 「まあ、おれもひゅーがのことだいすきだけどさ」 「…ンなこたぁ知ってんだよ、ダァホ」 あーチクショウ。顔が暑い。どうやら俺も、さっきのアルコールが回ってきたみたいだ。 END 勢いで書いてました。 診断メーカーより『車内で信頼する人にキスする伊月』 2012/07/23 12:10 その他 (ついったlog/ジャクヴィン) 「はい 寄って寄って〜」 「…ジャック。今日も僕のところで寝るの」 むすり。シングルのベッドに自分を押しのけて入ってくる男にヴィンセントは不機嫌な視線を向けたが、当の本人はへらりと笑いどこ吹く風。 「狭いよ」 「こうすればあたたかいよ」 「会話になってない」 包み込むように抱き締められ、居心地悪く身じろぐと頭上で笑い声が漏れた。 「ヴィンスは変わらないね」 「ジャックだって相変わらず子ども扱い」 君が可愛いからだよ。そう笑って、ヴィンセントの眉間に寄った皺をぐりぐりと伸ばすジャックの指先はとても優しい。 「僕もう一人で寝れるよ」 「私が一人で眠るのが寂しいんだよ」 嘘ばっかり。僕も、ジャックも。本当はヴィンセントは一人じゃ寝られないしジャックは一人でも寝られる。彼は優しい。だからこうしてヴィンセントの眠れない夜を一緒に過ごしてくれるのだ。 「おやすみ、私の可愛いヴィンセント」 「…おやすみなさい」 僕の優しい嘘吐きさん――。 ついったでひーちゃんに捧げたジャクヴィンでした。 2012/07/23 12:06 Pandora (ついったlog/ブレギル) ふわりと甘い香りが鼻先を掠め、ベッドに預けた身体が少し沈んだ。 「お水、持ってきましたヨ。飲みマス?」 「ああ」 行為そのままで寝そべるギルバートの隣に腰掛けたブレイクは、薄いシャツ1枚羽織っただけの格好だ。ギルバートと彼は幾度となく体を重ねたが、あのシャツを隔てた先の素肌に触れたことがない。否、正確に言うと目にしたことすらない。 「なぁブレイク、」 「ハイ?」 頑なに肌を見せない姿はギルバートのこれ以上の侵入を拒んでいるかのようで、毎回虚しくなった。 「お前、何でいつも…」 どうして。どうして服を脱いでくれないの。自分は全てを晒して彼を受け入れるのに。 「…いや、何でもない。忘れてくれ」 「何デスかモ〜」 なんて。言えない 言えない 言える訳がない。だってふたりの間に愛や恋なんて感情、芽生える筈がないのだから。 ついったではや様に捧げたブレギルでした。 2012/07/23 12:03 Pandora (臨静/台詞だけ) 「俺のいない場所で死ぬなんて許さないよ!シズちゃんを殺すのはこの俺だ!」 「君を殺すまで、俺は君を離さないから」 「お前なんかに殺されるわけねぇだろ!残念だったな!それとも、手前がくたばるまで一生ついて来るってか?」 「そのつもりだよ。この目で君がくたばるのを見るまで、俺の一生は君にくれてやる」 「…ふん。だったら俺が手前をぶち殺すまで、俺の一生は手前のモンだ」 素直じゃない甘くないプロポーズ^q^/// 2012/07/23 12:01 drrr!! (ついったlog/臨静) 「シズちゃん、」 名前を呼んでも返ってくるのは規則正しい寝息のみ。腕の中の愛しい彼はどうやらぐっすり眠っているようだ。(昔なら考えられなかったのにね)彼らがまだ殺し合いをしていた頃、静雄がこんなにも無防備な寝顔を臨也にさらしたことがあっただろうか。あの静雄が、折原臨也の存在に気付かない訳がない。そう考えると今この時がとても感慨深く、胸の内に言いようのない愛しさが広がる。癖の付きやすい猫っ毛を撫でると静雄がむずかるように小さく身を捩った。 「ねぇシズちゃん、」 ああ、どうしようもなく君が愛しい。 診断メーカーより『寝てしまった相手の髪を撫でている』『臨静』を描きor書きましょう。 2012/07/23 11:59 drrr!! |