あんたにこんなこと言ったら、笑われるかもしれない。怒るかもしれない。

でも、私の胸だけに収めていられないくらい膨らんでしまったの。だからここに来た。見張り番のルフィの元へ。


「どした?ナミ」

月明かりと手元のランプに照らされるルフィの不思議そうな顔に、少し安心する。

「ちょっと眠れなくて」

いつだって嘘を並べる私は可愛くない。わかってる。本当はあんたに会いに来たのくらい言えればいいのに。


どれくらいの間かルフィの隣に座って、ただ月を見てた。



「ルフィは海賊王になったらどうするの?」


ずっと私だけの胸に収めてた言葉。
恐くて、不安でルフィの顔を見ることもできず、ただ月を眺めることしかできない。


「なってみなきゃわかんねぇな」

しれっと言うルフィにほっとした。まぁルフィらしいといえば、ルフィらしい。

そうね、と相槌を打った。



「でも、1個決めてるんだ」

気になってルフィの方を見れば、月を見上げて大人びた顔つきに不覚にも心臓が高鳴った。


「ナミの笑う顔を隣でずっと見てたいんだ」


月夜と

(必ず叶えてと約束した。)

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今回は参加させていただき光栄に思います。私的にやっぱりツンデレナミさん片想いが好きです。ルフィは自分の気持ちに気付いてないのが好き!
短文駄文失礼しました。ありがとうございました!


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