02

「蘇鉄、文化祭どうすんの?」
「どうするって何を?」

もうすぐ文化祭迫っている。俺がクラスの文化祭についての話し合いを妨害しているせいか、全く決まっていなかった。クラスの輩は俺が怖く逆らえないから、俺を除いて決める事なんてもっての他だ。そして何より、俺が彼女に反抗する事を同じように楽しんでいる輩がいるからだ。

「そろそろ決めないと副委員長の俺も困るんだ。委員長はもう独断で決めるって言ってんだけどよ」

悪友、紫苑は悩みながら溜息を吐いた。きっと、彼女と俺の板挟みで辛酸を嘗める思いをしているのだろう。俺としても友を苦しめるのは御免だが、自分の感情には逆らえなかった。

「それって委員長としてどうなんだい? ああ、全く苛々するね」

この間から俺は彼女に関するどんな事でも苛々してしまう様になってしまった。そんな俺の反応を見て、紫苑はさらに深い溜息を吐いた。

「なぁ、頼むよ。今日の話し合いでは何を言われても黙っていてくれないか?」

面白い事してやるから、と必死で頼む友を断る事が出来なかった。面白い事とは何だろう。もともと祭り事の好きだった俺は期待に胸を膨らました。これがのちに大変な事になるなんて予想もしていなかった。





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