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「ああ、来たか入ってくれ」
「失礼します」

その場所に現れたのは、カメレオ国第一騎馬隊長、ぺリド・グルナ。元召使であるが、剣の腕が立ち、その強さ故に違例の出世。本来貴族しか名乗れない姓を持つ者だ。そして。

「お兄様!!」

ペルルの兄である。

「えー、こいつ入れるの反対」
「トパズ、口を慎め!!」

いつの間にか、トパズが現れていた。そして、邪魔難癖を付け始める。

「相変わらず、言いたい事を言える。良いご身分だ」
「うわー、生意気」

それを冷静に受け流すこの男は凄い。流石にペルルをトパズの毒牙から守ってきただけはある。

「某は国主様との約束をしに来た。構っている暇ありません」
「では、条件を飲んでくれたのだな?」
「はい…」

ぺリドは戦う代わりに見返りを求めた。それは普通では手に入らない高額な秘薬を授与する事。ぺリドはどうしても自分の物にしたかった。





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