熱い体で抱きしめて(荒北)
空調の効いてない暑い室内。
「暑いー。」
「………。」
「あーつーいー。」
「……。」
「あっつーいー。」
「…ったくうるせーんだよ!!!あっちいあっちい言ってたら更に暑くなるダロ!!」
あまりに煩かったのか
荒北は機嫌が悪い。
そんな彼に亜紀は負けじと言い返した。
「じゃあエアコン着けよ。」
「…あ、悪ィ。こないだ壊れたンだよ。」
「えー…。」
「仕方ねェだろ。」
自分も暑い思いをしているため荒北は仕方ないの一言で片付ける。
「暑くて靖友とイチャイチャできないー。」
「…っ。」
亜紀からの思っても見ない一言に荒北は一瞬ドキッとする。
しかし亜紀はそんな光景に目もくれず部屋を出ていこうと腰をあげる。
「じゃあ仕方ないから部屋帰ろっかな。じゃ「なァに言うだけ言って帰ろうとしてンだよ。」
出ていこうとしていた亜紀を荒北は少し汗ばんだ腕で抱き寄せる。
「ちょっと暑いからくっ付かないでよー…。」
「イチャイチャしてぇンだろ?」
「そうだけど…靖友もそうでしょ。」
「当たり前ダロォが。だったら黙って抱かれてろ。」
「……うん。」
熱い身体で抱き締めて。「抱かれてろって何だかエロい。」
「じゃあこのままおっ始めっかァ??」
「えっ…やだよ?」
「遠慮すんなって。」
「無理無理っ…っちょまって…。やめてってばぁーー!!!」