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やりたい連載チラ見せ=という名目の備忘録@ペダ編(新開。おまけ有)
ここ数日ずっと同じ夢を、毎晩ではないにしろ、たびたび見るんだ。
だから、これが普通の夢じゃないことくらいわかる。


夢に見る、栗色の、ふわふわの女の子…。
音のない夢―というよりは、目に映る感覚、すなわち視覚以外が働いていないような、そんな夢だけれど。


いや、だからこそなのか、彼女の祈るような瞳ばかりが、記憶に焼き付いて離れない。


彼女の前では、全てが善であるように思われた。


そう、聖女。
なんだか、彼女には、シスターだとか、マリアだとか、そういう感じの言葉が似合うような気がしたんだ。



――――――

―――

――


『…へ』
「…あ」

そんな、日常に、いきなり、その子は現れた。


「…マリア様だ」
『…え、えぇ?』


目を白黒させる、栗色の髪の、ふわふわの女の子。

似てる?いや、同じ子?でも、夢に出てくる子が、なんで昼間、触れたり、聞いたりできる場所にいるの?


深く考えないうちに、手首をつかんで、話しかけてしまって…。



【俺と兎とマリア様―俺の知らない三角関係】
死ぬほど設定決まってない。








「えーっと、どちらさん?」
赤毛の男が尋ねる。

「…見ない顔だな、一応ハコガクのようだが」
カチューシャが尋ねる。

ここまではわかる。


「…んん?…んんん?ダァレ?」
靖友が尋ねる。

そう、こいつ。
これは、納得がいかねぇんだよ!!!


『靖友ォォ!なんっでてめぇまでこの2人と同じ反応なんだぁぁぁ!』
「うおっちょ、ま、なんだお前っ…え!?」

蹴りを交わした靖友の顔つきが変わる。
どうやら、わかったらしい。

「嘘だろ…亜紀…お前、なんで…髪が…!?」
『やっとわかったみてぇだな!』
「どんな可愛いお嬢様が俺に会いに来たと思ったら中身は何一つ変わってなかったもんでな」
『否定できねぇけど聞き捨てもできねぇな』

もう一回、蹴ろうとしたけれどこれも不発に終わる。
赤毛とカチューシャが楽しそうに眺めているのがわかった。


「そう思ってんならえ言葉直せよ…。鍵かっこでしかセリフのかき分けできてないじゃなァイ」
『…靖友だって、変わっただ、…でしょ、外だけじゃなくて、その…』

「あーっと、悪い、もう縁は切ったつもりなんだヨ。だから」
『でも、やだ!』

ようやく本題に入った、と思うと、勢いがついて大きな声になってしまった。


『好きだから、こうやって、全部やめた。変わりたいんだよ、私も…』
「いや、だから…」
『お願い…!』

靖友に困った顔をさせてしまったところで、赤毛が話しかけてきた。

「まあまあ落ち着いて。えーっと、君は…」
『…椎名』
「椎名さんね、俺は新開…。椎名さんは、靖友の…?」
『…元カノ、………デス』
「ヤンキー時代のっていう想像はあってそうだな。それで」
「わかったぞ。復縁したくて更生してきたのだな!」
ここでカチューシャが乱入してくるけれど、こいつの言うとおりだ。

『…うん』


……だめだ、ちょっとまとまんない。というわけで、企画用の設定主人公ちゃんでした。
消すのも面倒なので、放置しておきます。
他、無表情っ子に笑顔を、『アパシーに咲かす』 忘れてしまうのは怖い京都伏見マネなど。