このキーホルダーは誰のもの?

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『はいっ、音也あげる』

「えっ何なに?……わぁ、サッカーボールのキーホルダー!? かわいいね、これ!」

『弟がいらないって言ってたから。わたし持ってても使わないし』

「わーい、ありが……どわっ翔!?」

「おっ、いいなそれ。もーらいっ」

「ああああ、ちょっと翔返してよ!それ俺がなまえからもらったんだから!」

「やなこった。大体、何で音也にやるんだよ、なまえ。俺だって一緒にサッカーしてるだろ」

『えっ』

「何言ってんの翔。当たり前だよね、なまえは俺のこと好きなんだもん」

『は?』

「違うだろ、なまえは俺のことがだいっ好きだもんな!」

『ちょっと待って』

「嘘だ!この前俺がお金忘れたとき、なまえ自分の手作り弁当俺に分けてくれたもんね!超おいしかったなーなまえのたこさんウィンナー!」

『あれは音也がうるさかったからあげただけで』

「なっ…!俺だってな、この前なまえに教科書貸したららくがきつけて返してきたんだぞ!どーだ!」

「え!?いいなぁ!今度俺も書いてもらおうかな」

『ただのパラパラ漫画だよあれ』

「ってことで、このストラップは俺のだな!もらってくぜっ」

「えっ!?ちょっと待ってよ!ここは男らしくサッカーで決めようよ、翔!」

『は!?どういうことなの』

「よっしゃ、そう来なくちゃな!」

『何で!!』

「校庭行くよ、翔!サッカーボールは俺が持ってくから!」

「ラジャー!」

『ちょっと待っ……話を聞けええええええ!!』



















このキーホルダーは誰のもの?
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ただの俺得(^q^)






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