本音と建前
[ 1/1 ]
『祐希!わたしとお母さん、どっちがかわいいと思う?』
「お母さん」
『うっ!即答!』
「うちのお母さんと比べるなんて無謀だよ?なまえ。最強だよ、うちのお母さん」
『いや、確かにかわいいけども!まさか即答されるなんてね!思ってなかったのよ!』
「っていうか本人目の前にしてかわいいとか言えるわけないじゃん……」
『え?何か言った?』
「何も。っていうかなまえ、なんでいきなりそんなこと聞いたの?」
『え、いや、あんまり意味ないけど、ちょっと気になっただけっていうか、えっとあのその』
「ふーん。かわいいって言ってほしかったんだ」
『!! なっ、何、悪い?別に祐希に言ってもらいたいとかそんなんじゃ』
「………かわいいよ」
『え』
「すごいかわいい。うわーかわいい、ひゅーひゅー」
『……心こもってない…っ』
「きちんと心こめましたよ?三割くらい」
『そんなお世辞嬉しくない!』
「言えって言ったのなまえじゃん」
『……言えとか言ってないし』
「もういい?俺漫画読むよ?」
『いいよ。……最初の言葉は、本心だと思ったのに』
「そうだよ」
『…………え』
「ん?何?」
『今何て言った』
「何?って」
『その前!』
「何か言ったっけー?」
『……もういいです』
本音と建前
-----------
最新刊の祐希がかわいくて思わず(^q^)
祐希がお母さんっ子なのめちゃくちゃかわいい。
prev / next